ブログ京橋店

2018.9.10

マツタケでおなじみの土瓶蒸し

土瓶蒸し

残暑が厳しい今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。本日は土瓶蒸しについてお話しさせていただきたいと思います。土瓶蒸しといえば松茸ですよね。吸い物のようにして出汁と具材を楽しむことができる伝統的な料理方法です。それでは土瓶蒸しについて詳しく見ていきましょう。

 

土瓶蒸しとは

土瓶蒸し

土瓶蒸しとは土瓶を使って蒸し物を作る料理方法です。代表的なものが松茸の土瓶蒸しではないでしょうか。

土瓶は日本の伝統的な食器です。陶磁器製の瓶でお湯を沸かしたり薬草を煎じたりする際に使われてきたものです。陶器製のものは急須のようにして使われることが多く、直接火にかけられます。急須に比べると土瓶自体が肉厚に作られているものが多く、容量も大きいものが一般的です。形状は水入れる部分を胴部と言いますが、そこに注ぎ口が付いていてその上部に持ち手がついているのが一般的です。持ち手は陶器ではなく竹や藤材であることが多いです。これは同じ陶器だと持つ際に熱が伝わり熱くて持てなくなってしまうことを考慮したものと考えられます。何種類かの土瓶をご紹介していきます。

 

千代香

 

主に焼酎を温めるために使われることが多い種類です。

 

ボーフラ

 

主に煎茶道で使われています。上手型や横手型のものがありますが一般的には横手型のものが多めです。直接火にかけてお湯を沸かします。

 

汽車土瓶

 

神戸駅にて駅弁が発売されたのが明治10年です。その後にお弁当と一緒にお茶も提供していました。そのお茶の容器が陶器製の茶瓶であったことから汽車土瓶というものも生まれました。

 

松茸の土瓶蒸し

土瓶蒸し

土瓶蒸しといえばやはり松茸の土瓶蒸しですよね。松茸の土瓶蒸しについてもご紹介させていただきます。

松茸はその高貴な香りが良いとされています。秋を代表する高級食材の一つですし、香り松茸味しめじと言われるほど香りに絶対的な評価がされています。土瓶蒸しの他にも松茸ご飯やお吸い物にして食べることが多いですよね。やはり松茸も他のキノコと同様加熱することにより旨味成分が増えます。ですから生のままよりは加熱調理すると良いでしょう。

そもそも松茸は採ることが難しいキノコです。松茸は地上にわずかに顔を出した時に採らないといけないからです。他のキノコのように地面に出てきて傘が開いてしまうと格段に味や風味が落ちてしまいます。松茸は人工栽培ができないことも高額で取引されている理由です。

松茸を使った土瓶蒸しですが作り方自体は簡単な方かと思います。

まず、松茸の傘を上にして水で洗います。丁寧に洗ったら水気をよく拭き取り石づきを削り取ります。そして薄切りにするか縦に半分に割ります。

その他の具材としてはエビや銀杏、鶏肉などを使います。エビは頭と背ワタを取り除き、殻をむきます。鶏肉は一口大に切りエビと一緒に塩茹でにします。熱湯でさっと茹でる程度で良いでしょう。

銀杏は包丁の背を使うことで皮を叩き割り安くできます。皮がむけたら塩茹でにし、残っている薄皮をむきます。

吸い地の作り方はほんだしと水を鍋に入れて火にかけます。煮立ってきたら薄口醤油と塩を入れて吸い地の完成です。

土瓶に先ほどの具材を入れ、吸い地を注ぎ火にかけます。煮立ったら火を止めて三つ葉を散らし蓋をします。お好みでスダチを添えると爽やかな香りも楽しむことができますね。

 

今回は土瓶蒸しについてお話しさせていただきましたがいかがでしたでしょうか。機会があればぜひお召し上がりになっていただきたいものです。

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。ぜひ一度、当店自慢の料理をお召し上がりになってみてはいかがでしょうか。

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