ブログ京橋店

2018.11.25

五節句の一つ、重陽の節句

菊の節句

孟秋の候、皆様におかれましては益々のご健勝のことと存じます。さて本日は重陽の節句についてお話しさせていただきたいと思います。重陽の節句は桃の節句や端午の節句などと同じ五節句の一つとして昔から大切にされてきた日です。なかなか馴染みが薄い節句かと思いますので詳しくご紹介していきます。

 

重陽の節句とは

菊の節句

重陽は9月9日のことを指していて、五節句の一つとされています。旧暦ではこのころに菊が咲くころでしたから別名、菊の節句とも呼ばれています。

そもそも五節句をすべて知っている方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?五大節句は江戸時代に定められた祝日のことで、1月7日の人日の節句・3月3日の上巳の節句・5月5日の端午の節句・7月7日の七夕の節句・9月9日の重陽の節句のことです。古来より人々は数字を大事にしてきました。奇数は縁起が良く、偶数は縁起が悪いものと考えられてきたそうですね。そのような意味もあり、奇数が重なった日をお祝いする日としてこの五節句ができたと言われています。お祝いだけではなく厄払いも一緒に行っていたそうです。五節句のなかでも重陽の節句は一番数字が大きい日ですから陽が重なる日ということで重陽の節句と名付けられたと言われています。不老長寿や子孫繁栄を願う行事が行われていたそうです。現代においては名前くらいしか知らないという方や聞いたこともないという方の方が多いと思いますが昔は五節句の中で最も盛んに行われていたと言われています。

 

重陽の節句で食べるもの

 

重陽の節句は9月ですから季節は秋です。秋といえば収穫の秋ですよね。ですから重陽の節句は収穫祭と深く関連づけられていました。重陽の節句には秋の食材をふんだんに使ったお祝い膳が並びます。

まず、菊の節句というだけあって食用菊は必ずと言っていいほど使われます。食用菊はエディブルフラワーと言って昔から食べることのできる花として親しまれてきました。調理例としてはおひたしやお吸い物、サラダなどに使われることが多いですね。また、お刺身の脇に添えられることも多く華やかさを加えてくれます。菊には抗菌作用もありますから見た目以外にも抗菌作用の面で重宝されています。

 

次は栗です。栗を使った栗ご飯が食べられます。これは江戸時代に重陽の節句ができて以来の習わしとなっているそうですね。そんな栗ですが、意外にも栄養価が高い食材です。ビタミン類が豊富で、特にビタミンCやビタミンB1が豊富に含まれています。風邪予防や疲労回復などに効果が期待できます。

 

もう一つご紹介しておきたいものが秋ナスですね。秋ナスは食物繊維が豊富です。その他にも鉄分やカリウムが体に良い効果を与えてくれます。ポリフェノールも含まれていますから生活習慣病予防に効果があります。

 

栗ご飯の作り方

栗ご飯

それでは栗ご飯の作り方をご紹介していきます。まず、お米を丁寧に洗い水を適正量入れます。この前にあらかじめ栗を湯がいて皮をむいておくと時短になります。

水を入れたお米の上に栗、塩をいれ軽く混ぜ合わせます。その後ボーソー米油を回しかけて炊き込みモードで炊飯しましょう。

炊き上がったら軽く混ぜ合わせて完成です。

 

今回は重陽の節句についてお話しさせていただきましたがいかがでしたでしょうか。昔に比べると盛んに行われている地域は少ないようです。しかし、五節句の中でも最も縁起が良いと言われている日ですからこれからもずっと大切にしていきたいものですね。

 

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。ぜひ一度、当店自慢の料理をお召し上がりになってみてはいかがでしょうか。

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