ブログ京橋店

2018.9.10

愛宕山の千日詣りはご存知でしょうか

愛宕山の千日詣り

夏も終わりと言われていますがまだまだ残暑が厳しいですよね。皆様いかがお過ごしでしょうか、さて本日は愛宕山の千日参りについてお話しさせて頂きたいと思います。夏の京都の風物詩として広く知られています千日参りは防火のご利益があるとされています。それでは詳しく見ていきましょう。

 

愛宕山の千日参りとは

愛宕山の千日詣り

愛宕山の千日参りは毎年7月31日から8月1日にかけて行われ、その期間中に参拝をすると防火や火伏のご利益が千日分受けられると言われています。その千日参りをする場所が愛宕神社という神社です。愛宕神社の所在地は京都府京都市右京区です。昔は阿多古神社となっていましたが漢字が変わったようでした。愛宕神社は全国各地に存在していますがその総本社とされていますのがこの京都の愛宕神社です。全国に900もの社があるそうです。

愛宕山の山頂にて古くよりあの有名な比叡山と共に人々の厚い信仰を集めており、一般の方にも広く知られています。この愛宕神社に祀られている神様は火伏せや防火に霊験がある神様ですから、お参りされた方の家庭の台所や飲食店の厨房に火伏せ札が貼られていると思います。また、愛宕の三つ参りというものもあり、山菜になるまでに愛宕神社にお参りすると一生火事に合わないと言われており、小さなお子さんを連れて参拝に来る方も多いです。

ちなみに祀られている神様はイザナミノミコトという神様です。聞いたことがある方もいらっしゃるかと思います。

 

千日参りの神事

愛宕神社

7月31日午後9時より山伏がゴマ焚きの神事を行います。その後日付が変わり8月1日の午前2時より鎮火神事というものが行われるそうです。

先ほども申し上げましたが京都の家庭の台所や飲食店の厨房には千日参りで頂いたお札が貼られていることが多く、信仰の厚さが感じ取れます。一度お参りに行くだけで千回お参りしたと同じくらいのご利益を受けることができる千日参りは一の鳥居を出発した後、4キロほど山道を歩かなければなりません。昔の人々は松明を片手に登って行ったとされています。火の神様に参拝するのに松明の火を道標にして登っていくというのがまた良いですよね。参拝者のことを守ってくれそうな気がします。

時代は変わり、現在では山道も整備され照明も付きますから安全に参拝することができます。多くの参拝者が絶えることなく行き交う姿は圧巻です。

この時登る方は下って来る方におくだりやすと言い、反対に降ってきた方は登っていく方にお登りやすと声かけをすることが慣例となっているそうです。

 

昔も今も私たちにとって火はなくてはならない存在です。有難い存在であると同時に、使い方を誤ると大切な命を奪ってしまうほどの恐ろしいものにもなります。火の用心とは火、すなわち慎みを要するという意味が込められているそうです。火に感謝する気持ちを忘れることなく、また使い方を誤ることがないようにという先人の教えが戒めの言葉となったと言われています。

一年間守っていただいたお札は愛宕神社にお返しするのが一番とされていますが、近くの氏神様に返納しても良いそうです。昔は家庭にかまどがあることが多く、朝一番に愛宕神社で受けてきた樒の葉を燃やすことでその日1日の家内安全や火の用心の願いを込めていた風習があったそうですね。今ではかまどがある家はほとんどなくなり、この光景を見ることは難しくなってしまいました。

 

今回は千日参りについてお話しさせて頂きましたがいかがでしたでしょうか。

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。ぜひ一度、当店自慢の料理をお召し上がりになってみてはいかがでしょうか。

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