ブログ京橋店

2019.4.29

懐石と会席、その違いとは

「懐石」と「会席」、これらの違いをみなさんご存知でしょうか?同じ読み方ですので、つい混同してしまいますが、これらが持つ意味は全く異なっているのです。普段は何気なく使っている「懐石料理」と「会席料理」。その違いは一体どういったことなのでしょうか。

本日は、「懐石と会席」についてお話させていただきたいと思います。

懐石とは

懐石料理
まずは、「懐石」についてお話ししたいと思います。
懐石料理とは、茶道から生まれたお料理のことで、「お茶を楽しむためのお料理」と言う意味を持っています。その歴史は古く、はじまりは桃山時代にまでさかのぼるのだそうです。
かつて、修行僧が空腹や寒さをしのぐために、温めた石を懐に入れたことから「懐石」と呼ばれるようになったと言われています。後にこれが転じて、お茶の席で空腹の来客のお腹を満たすために出される軽いお料理のことを、懐石料理と呼ぶようになったというわけです。

茶道の詫び・錆びの心が現れている懐石料理には、その時期ならではの旬の食材が使用されることに加えて、それぞれの素材が持つ良さを活かし、心配りを持っておもてなしするという三原則が掲げられているのです。また、「一汁三菜」を基本とし、ご飯と汁物は食事の最後に提供されることも、懐石料理の特徴です。
「会席料理」と混同してしまうのを避けるために、「茶懐石」とも呼ばれることがあります。

会席とは

会席料理
懐石料理のはじまりは江戸時代とされていて、宴会の料理だとされています。
お茶を楽しむためのお料理である懐石料理に対して、会席料理は宴席の際にもてなされるお料理のことを意味し、お酒を楽しむためのお料理とされています。
「会席」とは、本来は連歌や俳諧の席のことを指し、懐石料理と同じように、一汁三菜を基本として、お通し、揚げ物、蒸し物、和え物、酢の物などの酒肴、そして最後に飯、味噌汁、香の物、水菓子と言う流れで提供されます。

このように、同じ音の読み方でも、「懐石」と「会席」ではそれぞれが持つ意味は全く異なっていることがわかりますよね。
また、今も昔も、お客様をおもてなしする心は変わらないということもわります。
懐石料理と会席料理、それらが本来持っている意味をしっておくことも日本人として大切かもしれませんね。

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。是非一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。

皆様のご来店心よりお待ちしております。

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