ブログ六本木店

2018.9.11

賀茂茄子は京野菜の一つです

茄子というと、最近では1年中スーパーや八百屋さんなどで購入することができますが、京都が発祥である賀茂茄子は5月から9月の暑い時期が旬だとされています。一般的な茄子よりも丸みのある姿が可愛らしい賀茂茄子には、健康に役立つ栄養素も豊富です。

本日は、賀茂茄子についてお話させていただきたいと思います。

 

賀茂茄子とは

賀茂茄子
賀茂茄子とは、その名の通りナスの一種で、「大芹川」とも呼ばれています。また、賀茂茄子は京野菜の一つでもあり、「京の伝統野菜」と「ブランド京野菜」に指定されているのです。

大型で丸々とした形が特徴で、その直径は12~15cm、大きいものだと1kgを超えるものもありますが、平均的には200~350gぐらいの重さです。

外側の皮は柔らかく、一般的な茄子と同様に黒紫色をしていますが、日当たりや土壌の水分等の条件によって色合いや光沢が変化するそうです。また、葉脈や幹に加えて、がくの部分にも鋭いトゲを持っています。

5月中旬~9月下旬が最もおいしく食べることができる旬だとされています。緻密で弾力がある肉質のため、味噌田楽や煮物などに適しています。

賀茂茄子の歴史と栽培地域

賀茂茄子の起源は、現在の伏見区鳥羽芹川にあると言われていますが、明確な証拠はありません。古くは、芹川で盛んに栽培されていたことから、「大芹川」という別名が生まれたようです。賀茂茄子に関しては江戸時代であった1684年の文献に、かつては現在の左京区吉田田中地区にあたる地域でも栽培されていたとの記録があります。

1910年代以降に、北区上賀茂および西賀茂とその附近で栽培が始まりました。2000年代にも上賀茂周辺では盛んに栽培されてきました。また、京田辺市や亀岡市、滋賀県などでも栽培が行われています。2004年の統計によれば、販売数量に占める生産地ごとの割合は京都市が44%、亀岡市が20%、綾部市が9%となっているようですね。

上賀茂では、2000年代でも農家や出荷団体ごとに固定品種の賀茂茄子を自家採種し、門外不出の方法に基づき栽培しているようです。また、市場出荷や直接販売以外にも、得意先を生産者が直接訪問して販売しているそうです。

京都府内で生産されたうちブランド京野菜とされている賀茂茄子ですが、その出荷数量・金額は、制度開始時の1989年に年間23.3トン、1,048万円であったものが2004年には年間83.9トン、4,697万円と増加傾向にあるそうです。

 

賀茂茄子の栄養素

賀茂茄子

基本的に茄子の93%以上は水分で、「特に目立った栄養素はない野菜」とされていましたが、茄子が持つ紫色皮には、ポリフェノールの一種である「ナスニン」という色素成分含まれ、がん予防や動脈硬化や老化を防止する働きがあることがわかってきました。

「ナスニン」という成分にあまり馴染みはないかもしれませんが、トマトの赤色成分「リコピン」、ニンジンのオレンジ色成分「カロテン」が強い抗酸化成分を持っているように、「ナスニン」にも同じような効果が期待できるということです。

ナスニンとは、茄子から抽出した「ポリフェノール」のことで、茄子の皮が紫色なのはこのナスニンの成分によるものなんです。
抗酸化成分であるナスニンには、コレステロールの値を下げたり、活性酸素の発生を抑える働きが期待できるため、糖尿病や脳梗塞などの生活習慣病を予防する野に効果的だとされているのです。

食べておいしいだけでなく、健康にも役立つ賀茂茄子は、いいこと尽くしですね。
ぜひ、みなさまも旬の賀茂茄子を味わってみてはいかがでしょうか。

 

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。是非一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。

 

皆様のご来店心よりお待ちしております。

< 戻る

WEB予約はこちら

お電話でのご予約

瓢喜 香水亭 六本木本店

03-5414-1196

瓢喜 香水亭 新橋店

03-5510-9070