ブログ六本木店

2018.6.28

春告魚(ハルツゲウオ)について

春告魚とは、その名の通り「春の訪れを告げる魚」を意味しています。春を代表する魚はたくさんの種類がありますが、今回は、メバルとニシンを取り上げてみます。

本日は、春告魚(ハルツゲウオ)についてお話させていただきたいと思います。

 

春告魚(ハルツゲウオ)とは

春を代表する魚は様々な種類が挙げられますが、メバルやニシンは「春告魚(ハルツゲウオ)」という別名を持っています。
一般的に、魚は生息する水温によって分布している地域が異なります。比較的に低水温を好むニシンは北日本、東日本と西日本ではメバルが春告魚だとされているのです。メバルもニシンも共に春になると産卵のために浅瀬に移動してくることから、「春を告げる魚」とされているのです。

メバルの特徴

メバル 春告魚
メバルは、全長30cmから20cmほどの大きさで、カサゴよりも体の幅は薄く、体高が高いという点が特徴的です。体の色はは黒褐色をしており、ぼんやりとした黒い横縞を持っています。「メバル」という和名は、大きく張り出した眼に由来しているそうです。

温泉が湧き出ている海域では、温泉の上に集まってなんと立ち泳ぎする姿も見られるのです。メバルは肉食であるため、貝類や多毛類、小型の甲殻類、小魚などを捕食します。

カサゴと同様に卵胎生で、冬に交尾したメスは体内で卵を受精・発生させ、交尾の約1ヶ月後くらいになると数千匹の稚魚を産みます。稚魚は成長するまでの間は海藻の間などに群れを作って生活するのです。

メバルは、脂肪が少なく比較的淡白な白身魚なので、内臓を除き、味噌汁や煮付けなどにして食べるとおいしいですよ。しかし、料亭などでは「内臓にこそ旨味がある」とされるため、これを活かした調理が行われることもあります。その他のメバルの料理法としては、シンプルな塩焼きをはじめ、唐揚げや刺身などが挙げられます。クセがなく淡泊な風味ですので、どんな料理にしてもおいしく食べることができるはずですよ。

 

ニシンの特徴

ニシン 春告魚
みなさんも良くご存知のように、ニシンは日本で広く食用されていますが、江戸時代~明治時代の頃には、鰊粕に加工されて、肥料として用いられたようです。

食用としては、塩焼きやフライ、マリネにする他にも、コンブで巻いて煮締めた「こぶ巻き」などといった加工品にして食されることもあります。そして、卵の塩蔵品は数の子と呼ばれ、新鮮な物であれば刺身でも食べることができます。ニシンは、産卵期の春~初夏にかけての時期が脂が多く、旬だとされています。

ニシンの干物はかつて、「貧人の食とす」と記されていたように、下魚であったとされています。

ニシンの調理例としては、上記で挙げた他にも「身欠きニシン」というお料理があります。冷凍や冷蔵の技術や、輸送が発達していなかった時代いは、「身欠きニシン」は山間地での重要な食材であったと言われています。京都名物に、にしん料理がある理由も、このことによります。北海道から取り寄せたニシンを使用して、南座横の名物として知られるようになった「にしんそば」は明治時代に誕生したのだと言われています。

さまざまなお料理で、ニシンやメバルといった春告魚を楽しまれてみてはいかがでしょうか。

 

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。是非一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。

 

皆様のご来店心よりお待ちしております。

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