ブログ六本木店

2018.12.17

海老芋は京野菜の一つ

京野菜と呼ばれる野菜にはいろんな野菜がありますが、縞模様が特徴の「海老芋」はご存知でしょうか?京都のおばんざいでもよく使用されている海老芋は、高級食材としても知られています。

本日は、海老芋についてお話させていただきたいと思います。

 

海老芋とは

海老芋
海老芋は、その名前の通り海老のような形が特徴で、横縞の模様がついていることからこの名前になったそうです。
収穫時期は10月上旬~11月中旬で、京都を中心に近畿地方で多く消費されています。京都でよく食べられることから、「京芋」と呼ばれることもあります。

海老芋の食材としての特徴としては、粘りがあってよく締まった肉質に加えて優れた風味と少しの甘みが挙げられます。また、煮ても煮崩れしにくく、変色しにくいのも特徴です。このような特徴のある海老芋は、一般的なサトイモと異なり、高級食材として扱われています。

海老芋の歴史は古く、江戸時代にさかのぼります。青蓮院宮という方が長崎のお土産として持ち帰った里芋を、仕えていた平野権太夫に栽培を委託しました。そこで採れた良質で大型な芋が、現在の海老芋の始まりとされています。海老芋という名前も、この頃に名づけられたとされています。

 

海老芋の栄養価

海老芋
それでは、海老芋の栄養価について触れてみたいと思います。
海老芋の主成分は糖質とたんぱく質です。腸内吸収率が高く、穀類のでんぷんとは異なる性質を持っています。また、海老芋には脂肪を燃焼するのに必要なビタミンB2が多く含まれているにもかかわらず低カロリーですので、ダイエット中でも安心して食べることができます。さらに、塩分の排泄効果があるカリウムも豊富ですので、高血圧が気になる方にもおすすめです。

 

海老芋の調理例

海老芋の代表的なお料理としては、「芋棒」が挙げられます。
芋棒の作り方は、まずは棒だらを適当な大きさに切ったら水に浸して戻します。この際に、水をこまめに取り替えると匂いも取ることができます。次に、これを茹でていきます。一度茹で汁を捨てて、芋の皮もむいて茹でておきましょう。
鍋に酒、しょうゆ、水を入れて、棒だらと芋を煮ます。
煮立ったら火を弱め、じっくりと味を含ませる様にことこと煮ます。
最後にみりんを加えれば、芋棒の完成です。

もうひとつご紹介したい料理は「海老芋のから揚げ」です。
まず初めに、大きめの海老芋1個を乱切りにしたら、水にさらしてアク抜きをします。ボールに、醤油、みりんを入れて海老芋を5分ほど漬けこみましょう。味の染みた海老芋に片栗粉をまぶして、フライパンで表面がカラッとするぐらいまで揚げればから揚げの完成です。

海老芋は、伝統的な京野菜として古くから栽培され続けていますが、生産農家の方々の高齢化など様々な問題により、近年では生産量は年々減少傾向にあるそうです。これは海老芋に限った話ではなく、他の色々な食材にも共通する重要な問題ですよね。

 

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。
是非一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。

 

皆様のご来店心よりお待ちしております。

< 戻る

WEB予約はこちら

お電話でのご予約

瓢喜 香水亭 六本木本店

03-5414-1196

瓢喜 香水亭 新橋店

03-5510-9070