ブログ六本木店

2017.12.2

重陽の節句はご存知でしょうか

重陽の節句とは、5月5日の「端午の節句」、7月7日の「七夕の節句」といった五節句の一つです。最近ではあまりなじみがありませんが、昔はこの日は非常に大事にされてきたそうです。

本日は、重陽の節句についてお話させていただきたいと思います。

重陽の節句とは

重陽の節句
五節句の一つである「重陽(ちょうよう)」とは、9月9日のことを指しています。旧暦だと「菊が咲く季節」であることから、「菊の節句」とも呼ばれているのです。

ところで、五節句とは江戸時代に定められた5つの祝日のことを言い、七草粥を食べる1月7日の「人日の節句」、桃の節句もしくは雛祭りである3月3日の「上巳の節句」、5月5日の「端午の節句」、7月7日の「七夕の節句」、そして9月9日の「重陽の節句」を指しています。
ご存知の方も多いかと思いますが、古くから奇数は縁起の良い数字(陽数)だとされ、反対に偶数は縁起の悪い数字だと考えられていたため、その奇数が連なる日をお祝いしたのが始まりだとされています。奇数が重なる日は、おめでたい日である一方で、悪いことにも転じやすいと考えられていたため、お祝いすると共に厄祓いも行われていました。その中でも最も大きな陽数が重なる9月9日を、「重陽の節句」と定めて古来から不老長寿や繁栄を願う行事をしてきたのです。

現在では重陽の節句は五節句の中でもあまり重視されていませんが、五節句を締めくくる行事として、古くは最も盛んだったそうです。

重陽の節句で食べるもの

重陽の節句

重陽の節句は、秋の収穫祭と結びついていたことによって、この日は秋の食材が多く並びます。
その中でも注目したいのが、「菊」です。食用の菊は、昔から親しまれてきた「エディブルフラワー(食べられる花)」で、おひたしやお吸い物、サラダなどに良く用いられます。また、お刺身の盛りつけに使用される黄色い菊は、見た目が美しいという他にも、抗菌作用によって食中毒を防ぐ役割も持っているのです。

もう一つご紹介したいのが、「栗ご飯」です。江戸時代より重陽の節句には栗ごはんを食べる風習があるため、「栗の節句」とも呼ばれています。栗には非常に多くの栄養素が含まれているのですが、特にビタミンCとビタミンB1が多いことで知られています。これらの栄養素は、風邪予防をはじめ、疲労回復や美容効果も期待されているのです。

秋茄子も重陽の節句の際に食されるものの一つです。秋茄子は、煮びたしにして食べるのが人気ですよね。茄子には多くの食物繊維が含まれていることで知られています。さらには、鉄分やカリウム、カルシウムなどの栄養素も含んでいるのです。
また、茄子に含まれるポリフェノールは生活習慣病予防などに効果があるとされています。

栗と秋ナスを使ったレシピ

まずは、「栗ご飯」の作り方をご紹介していきたいと思います。
はじめに、米を洗ったら分量通りの水を入れます。
生の栗であれば湯がいて皮を剥いておきましょう。
炊飯器に、白だしと塩、栗、先ほど洗った米を入れて一混ぜし、炊き込みモードで炊きます。
炊き上がったらふんわりと混ぜて、完成です。

つづいては、「秋茄子の味噌炒め」をご紹介していきたいと思います。
ナスは、ガクを切り落として縦4つに切りましょう。
一口大の乱切りにしたら、塩水につけてアクを抜きます。
コンニャクは表面に浅く切り込みを入れ、水と鍋に入れて強火にかけましょう。
煮たったら1分茹でて、粗熱が取れたら一口大に手でちぎります。
ピーマンはサッと水洗いし、ヘタと種を取ったら、一口大の乱切りにしてください。
味噌、酒、砂糖、だし汁を混ぜ合わせます。
フライパンにサラダ油を熱して、ナス、コンニャクを加えて炒めます。
少し焼き色がついたら、ピーマンも加えて炒め合わせます。
先ほど合わせた調味料を加えて、全体にからめながら炒めたら完成です。

 

今回ご紹介した食材で料理を作り、重陽の節句を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。是非一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。

 

皆様のご来店心よりお待ちしております。

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