ブログ六本木店

2018.9.10

鱧(ハモ)の旬と産地

鱧は、関西にお住まいの方にとっては比較的身近な食材だと思いますが、関東ではなかなか手に入らないめずらしい食材とされています。そんな鱧には、最もおいしいとされる旬が年に2回あることをご存知でしょうか?

本日は、鱧についてお話させていただきたいと思います。

 

鱧の産地

鱧
鱧の産地は、和歌山県の紀伊半島南や愛媛県、徳島県、山口県、長崎県などといった、西日本が中心となっています。その中でも特に、明石港や淡路島は鱧の産地として非常に有名です。鱧は、温かい海水を好むため海岸部でも南側に多く生息しています。日本で言うと、西日本海や紀伊半島よりも南の関西地方や瀬戸内で多く漁獲されるのです。
輸入されるものだと、主に中国や韓国で獲れた鱧が多く出回っていて、国産よりも安価で販売されています。

最近では、関東の地域でも鱧を見かけることが多くなりましたが、それでもやはり関西の方が人気が高いと言えます。関東地方で鱧の認知度が上がらない一番の理由は、関東地方や東北、日本海では鱧が獲れないという事にあります。そういったことによって、関東では鱧を食べる習慣がないため、小骨の多い鱧の骨切りができる職人さんも少なく、料理のメニュー化も難しいとされているのです。

鱧の旬

鱧
実は、鱧の旬は2回あり、最初の旬は6月~7月の初夏の時期です。もう1つの旬は、10月~11月の晩秋の時期です。
鱧の旬が年に2回ある理由は、産卵の時期に関係しています。

鱧は8月に産卵期を迎えるのですが、この時期の鱧は脂の乗りが少なく、身も痩せているためあまりおいしいとはされていません。しかし、産卵時期の前後となる初夏や晩秋は異なります。

1回目の旬である6月~7月の時期は、産卵に備えて栄養を蓄えており、産卵後である10月~11月の時期は、産卵で使った栄養の補給がされて産卵前よりも栄養を十分に蓄えている状態となるので、これらの時期は鱧が美味しく食べられる旬だと言われているのです。

鱧の栄養と効能

鱧は、ビタミンB1やビタミンB2、ビタミンB6などのビタミン類をはじめ、カルシウムやリン、マグネシウムなどといったミネラルも豊富に含んでいます。

ビタミンB1は、糖質の代謝を助けたり疲労回復に役立ち、細胞の新陳代謝を促進し、ビタミンB2は皮ふや粘膜の機能維持や成長に役立ちます。また、ビタミンB6は皮ふや粘膜を健康に保ちます。
さらに、鱧に含まれるナイアシンは、脳神経を正常に働かせる働きがあり、パントテン酸は動脈硬化を予防してストレスを緩和する働きがあります。同時に、抗酸化ビタミンであるビタミンCとビタミンEも含んでいるたっめ、活性酸素の発生や酸化力を抑え、動脈硬化、皮膚や血管の老化を防ぎ、免疫力を高めてくれることが期待できます。

また、骨や歯を構成するのに必要なミネラルであるカルシウムやリン、マグネシウム、カリウムも多く含み、疲労回復や利尿作用、高血圧の予防に効果的です。さらに、多くの魚に含まれているドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA/IPA)、コンドロイチン硫酸などは、鱧にも多く含まれています。
ドコサヘキサエン酸は、がん予防やアレルギー症状の緩和をはじめ、記憶力向上やコレステロール低下に効果があると言われています。そして、エイコサペンタエン酸は、DHAが持つコレステロール低下作用や血栓抑制作用よりも効果的だとされています。コンドロイチン硫酸は、老化を防ぐ作用があるされ、軟骨や関節、皮膚、臓器、眼球などの組織の弾力性を維持する働きがあると考えられているのです。

健康だけでなく美容に関しても多くの効果が期待できる鱧は、関東でも日常的に楽しみたいものですね。

 

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。是非一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。

 

皆様のご来店心よりお待ちしております。

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