ブログ新橋店

2019.3.10

会席料理と懐石料理の違い

同じ読み方の「会席料理」と「懐石料理」。普段何気なく使用している言葉ですが、これらの違いをみなさんご存知でしょうか?

本日は、会席料理と懐石料理の違いについてお話させていただきます。

会席料理とは

会席料理
会席料理とは、宴会や会食にてコース形式でいただく日本料理のことを指します。
基本的には「懐石料理」と同様に一汁三菜ですが、ご飯と汁ものが最後に出てくるのが会席料理の特徴です。会席料理はお酒を楽しむために供されるお料理だとされ、前菜や刺し身、焼き物、煮物、蒸し物などといったものを基本に、揚げ物、蒸し物などの肴が加わり、最後にご飯と汁ものや香の物、そして一番最後に水菓子が出されます。

懐石料理とは

懐石料理
懐石料理とは、お茶を楽しむためのものだとされ、「懐石」という名の由来は、古くは修行僧が空腹をしのいだり、身体を温めるために、温めた石を懐に入れたということにあります。これが転じて、お茶会の際にお客さんにもてなす軽い食事のことを指すようになったとされています。
一汁三菜で、少量の旬の食材を、素材を生かして調理してお客さんをもてなすのが基本だとされています。

元々は、懐石料理も「会席」と表記されていましたが、上記のように空腹や寒さを一時的にしのぐための「温石(おんじゃく)」、そして、温めた石を懐に入れるということから、「懐石」となったのです。

会席料理と懐石料理の違いについて

会席料理はお酒を楽しむためお料理である一方、懐石料理はお茶を楽しむための料理である点が大きな違いだと言えますね。現在の懐石料理は、お茶をふるまうためのお料理だという意味は薄れているため、お茶会のために供されるお料理は「茶懐石」と呼ばれています。お茶を楽しむための軽い食事でしたので、旧来からその量も少ないもので、現在でもボリュームが少なめのコース料理とされています。

また、もう一つ大きな違いを上げるとすれば、ご飯と汁ものが出される順番ではないでしょうか。先ほども触れたように、会席料理ではご飯と汁ものは最後にいただくものですが、懐石料理の場合は最初にいただきます。

いくつかの違いがあるものの、会席料理と懐石料理の元となったものは「本膳料理」だという共通点もあります。
本膳料理とは、日本で最も格式が高い「もてなし料理」で、食事をとることに儀式的な意味を持たせる形式的なものだったとされています。室町時代に武家の礼法が確立され、食事の作法や礼儀が厳しく定められたことが本膳料理の始まりで、江戸時代にも発展をつづけましたが、明治時代以降になると洋風の生活様式が入ってきたこともあり本膳料理の存在は徐々に薄くなっていったとされています。

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。是非一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。

 

皆様のご来店心よりお待ちしております。

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