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2017.8.5

端午の節句について

柏餅

端午の節句は五節句の内の一つで、現代では「こどもの日」として5月5日にお祝いされる行事です。五節句の中でも比較的馴染み深い端午の節句ですが、その起源などはご存知でしょうか。本日はより端午の節句を楽しめるように、端午の節句についてご紹介します。

 

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端午(たんご)の節句とは

端午の節句は、奈良時代から続く非常に古い行事です。実は端午の節句は5月に限ったものではなかったそうです。端午とは、元々“端”はじめの“午”うまの日という意味だったところから、“牛”が数字の5と音が同じことから奈良時代以降は5月5日が端午の節句の日として定着してきました。では、なぜ端午の節句は「男の子の日」として根付いたのでしょうか。それは、江戸時代に入ったころに、貴族から武家中心の時代になり、元々5月5日に菖蒲を使う事から「菖蒲の節句」と呼ばれており、その音が武士の大切にしていた「尚武」と同じ響きであることから「尚武の節句」として盛んにお祝いされるようになったそうです。当時はこの尚武の節句の日は、その家の後継ぎとして生まれた男の子が無事に成長して立派な跡取りになり、今後末永く一族が反映しますようにと願う非常に重要な行事とまでなりました。そのことから5月5日の端午の節句は、男の子とための節句として定着してきた、歴史ある行事です。

こどもの日のお祝いに使う兜と鯉のぼりはどのような願いが込められているかご存知でしょうか。鎧兜はその特性から体を守るものという意味が強く、大切な子供を病気や事故から守ってくれますようにと言う願いが込められています。鯉のぼりは、登竜門の伝説にちなみ、どんな環境にも耐え、立派な人になりますようにと言う願いが込められています。ちなみに、鯉のぼりは黒が大黒柱である父親、赤が生命を担う母親、青が成長していく子供を意味しているそうです。だから鯉のぼりは上から順番に黒、赤、青となっているのですね。子供の増加に伴い近年では緑や紫、ピンクなどの色も増えてきています。

 

 

端午の節句で食べるもの

端午の節句は男の子のためのお祝いの日なので、料理はお子さんが喜びそうなメニューであればなんでも良いかもしれませんが、今回はベーシックなものをご紹介します。端午の節句と言えば、ちまきや柏餅です。近年ではスーパーなどでお手軽に手に入るため非常にお祝いをしやすいのではないでしょうか。

ちまきは中国から伝わってきた食べ物で、端午の節句の起源となる人に深くかかわる食べ物です。柏餅の柏の葉は新しい芽が出てこない限り、たとえ寒い季節であっても葉が落ちることはなく、「子孫繁栄」の象徴として昔から縁起物とされてきたそうです。今では関東地方では柏餅、関西地方ではちまきを食べることが定着しています。しかしながら、端午の節句の食べ物に関しては、地域差が非常にあります。例えば北海道や東北地方では“べこ餅”、山形県や島根県では“笹巻”、長野県から岐阜県の山間部辺りの木曽地域では“朴葉巻(ほうばまき)”などが食べられています。他には鰤や鰹、筍などの縁起が良いものがよく食べられているようです。

 

端午の節句だけではなく、人日の節句(1/7)、上巳の節句(3/3)、七夕の節句(7/7)、重陽の節句(9/9)にはそれぞれの所縁のある食べ物があります。なぜその行事が祝われるようになったのかを知りながら、季節ごとにそれらの節句という行事を楽しみ、そして縁起の良い食べ物を食べてご家族のみなさんで良い1年にしてみてはいかがでしょうか。

 

柏餅

 

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。是非一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。

 

皆様のご来店心よりお待ちしております。

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