ブログ京橋店

2019.8.31

「きんとん」の由来について

「きんとん」とは和菓子の一つですが、本来意味していたものは、現代の認識とは少し異なるようです。きんとんと言えば、上生菓子(京菓子)に使用されるものですが、もともとはどのようなものであったのでしょうか?

本日は、「きんとん」についてお話させていただきたいと思います。

「きんとん(金団)」とは?

上生菓子
「きんとん」とは、もともと練った小麦粉に砂糖や飴を加えたものを意味していましたが、現代では餡を練り切り餡または求肥で包んで、網でこした餡をつけた生菓子を指します。

きんとんは、中国から僧が持ち帰った「こん飩(とん)」が元であったそうで、その当時は甘いお菓子ではなく、小麦粉で作られた皮に細かく刻んだ肉を包んだワンタンのようなものだったと言われています。平安時代の頃は、元旦などの重要な行事の際に供えられていたのだそうです。

それが現代のように甘い和菓子となったのは、砂糖が国内へ伝わったことによります。「菓子」の語源は「果子」で、文字通り果物を意味していました。しかし、南蛮から伝えられた砂糖によって影響され、さらにその後国内で砂糖の精製ができるようになってからは、急速にお砂糖が日本国内にも広まっていきました。
それ以降、砂糖を使用した餡が作られるようになり、こん飩の技術と合わさる事で「きんとん」が誕生したのです。

和菓子の魅力について

上生菓子
きんとんの大きな特徴は、そぼろ状のあんこであるため、使用するザル目の大きさによってさまざまな表情を作り出すことができるという点です。きんとんなどといった上生菓子を作るには、高い技術が必要であるため、特別な和菓子店のみが作っていたとも言われています。

季節ごとの美しさが表現されることも多いきんとんは、見た目にも美しいことから近年では外国人からの人気も高いものです。たしかに、繊細な職に技は日本人ならではの技術かもしれませんね。普段はあまり召し上がる機会がないという方も多いかもしれませんが、デパートなどでも購入することができるので、ぜひその魅力を実感していただければと思います。

洋菓子と違って低脂肪・低カロリーな和菓子は、見た目通りの繊細な味わいも魅力です。
ぜひ、機会があればその見た目や味わいをじっくりと楽しんでいただきたいものです。

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。

ぜひ一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。
皆様のご来店心よりお待ちしております。

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