ブログ京橋店
2017.6.25
初鰹を食べる
衣替えの時期を迎え、一気に夏服を着ている方が目立つようになりました。皆様におかれましては益々ご活躍のことと存じます。さて本日は初鰹についてお話しさせていただきたいと思います。初鰹はその年にその港で初めて水揚げされる鰹のことを言います。秋に水揚げされる戻りガツオとはまた違った特徴がありますので詳しくご紹介して行きます。
初鰹とは
鰹は春になると餌を求め、黒潮に乗り日本の沿岸部にまで回遊してきます。その鰹がその年に初めて水揚げされたものを初鰹と呼んでいます。太平洋側の沿岸部を回遊している鰹は夏には三陸沖にまで北上して行きます。これは黒潮と親潮がぶつかり合う場所が三陸沖と言われていますから非常に餌が豊富なためです。初めて取れる鰹を初鰹と呼ぶと申し上げましたが、回遊している魚ですから各港で取れる時期はズレて行きますよね。九州では3月から4月にかけて、本州は4月から6月、東北ではそれ以降というように水揚げされる時期は異なります。その後、8月ぐらいからまた南下し始めます。
この南下していく時期に獲れる鰹を戻りガツオと呼んでいます。
戻りガツオに比べ初鰹は脂分が少なくとてもサッパリとした味わいが特徴的です。餌を求めて北上する前ですから身が痩せているので当然ですよね。しかしこのサッパリとした味わいと引き締まっている食感は初鰹が持つ最大の特徴です。特に九州や高知県のものは評価が高いですね。
昔の方は初鰹を食べることで長生きができると考えていたそうで大変重宝されありがたい食材として扱われていました。
初鰹の栄養素
初鰹は引き締まった体が特徴と申し上げましたがどのような栄養素が含まれているのでしょうか。まずご紹介したいのが
ビタミンB12です。ビタミンB12は赤血球を作るのに非常に重要な働きをします。また、貧血でお悩みの方にも貧血予防効果が期待できます。
魚全般に含まれるDHA・EPAも含まれていますから動脈硬化の予防やコレステロール値を下げてくれる働きに期待して良いでしょう。
アミノ酸の一種でアンセリンというものが含まれています。
これは疲労軽減効果・抗酸化作用を持っていることから重要な栄養素と言えそうです。
鰹のたたき
カツオといえば叩きにして食べると美味しいですよね、それでは鰹のタタキの作り方についてお話しさせていただきたいと思います。
鰹のタタキは高知県の郷土料理として始まり、その後全国に広く浸透したと言われています。
作り方は、まず鰹を皮付きのまま下ろした節を表面だけ炙り、冷水で締めます。水気を切り程よい厚さに切ります。(約1センチが目安)
そして塩を振り、包丁の背を使いたたきます。包丁でも手でもよいですが包丁の方が扱いやすいかもしれません。そして大きめの皿に盛ります。生姜、にんにく、大根おろしネギなどの薬味を散らし、ポン酢や醤油ダレをかけます。歓喜祈の果汁をかけても良いですね。
ちなみにタタキと言う名前はその名前の通り包丁や手で鰹を叩くことから名前がつきました。しかし、様々な調理方法があり全く叩かないものや、炙ってから叩く、叩いてから炙るなど様々な方法があるようです。どの方法で作っても美味しく食べることができますからぜひお召し上がりになってみてはいかがでしょうか。特に初鰹のタタキは時期が限られていますから港の近くにあるお店で新鮮なものを召し上がっていただきたいですね。
今回は初鰹についてお話しさせていただきましたがいかがでしたでしょうか。おすすめの食材ですから機会がございましたらお召し上がりになってみてはいかがでしょうか。
当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。ぜひ一度、当店自慢の料理をお召し上がりになってみてはいかがでしょうか。