ブログ京橋店
2018.9.11
実はとても美味しいアイナメ
陽春の候、皆様におかれましては益々ご健勝のことと存じます。さて本日はアイナメについてお話しさせていただきたいと思います。アイナメという魚は皆様ご存知でしょうか。アイナメは岩場などの物陰に生息している根魚です。非常にあばらが多い白身魚で旬の時期は煮付けや焼き魚にされて多くの人に好まれています。そんなアイナメについて詳しくみていきましょう。
アイナメとは
アイナメは一般的なもので体長が40センチほどにまで成長します。例外として60センチほどにまでなるものもいるようですね。カサゴやメバル、カジカなどと同じ種類として分類されておりアイナメ独特の特徴としてはカサゴのように棘が発達しないことや鱗が細かいこと、体高が高いことなどがあげられます。アイナメとよく似ているホッケやくじ目などにもこの特徴は共通しています。
アイナメの体の色は生息している環境により違いますが黄色や赤、紫のものが多く繁殖期のメスに関しては黄色になるようです。クジメとアイナメはよく似ていますが尾ビレの形が違うのでそこで見分けることができます。
日本の沿岸部にはほとんどと言っていいほど生息しています。また、朝鮮半島や黄海沿岸部にも生息しているそうですね。岩礁やテトラポットがある沿岸部に生息するようで小魚やカニやエビなどを捕食しています。
アイナメの産卵期は秋から冬にかけてと言われています。岩陰にいるオスがメスを誘い込み、そこで繁殖行動をします。オスは次々にメスを誘い込んで産卵させますから産み付けられた卵は大きな塊となっていることが多いです。メスが産卵を終えた後もオスはその場に残り外敵から卵を守っていくそうです。孵化した稚魚は遠くには行かずに岩礁の近くで生活しながら成長していきます。5センチほどになると成魚と同じ生活を始めるそうですね。
食材としての特徴
アイナメが最も美味しい時期は秋の暮れから冬にかけてと言われています。身の特徴は脂身が多いことが挙げられます。脂の多さからあぶらめと呼ぶ地域もあるほどです。アイナメを生で食べる時には寄生虫がいるかもしれませんから注意してください。適切な処理をされたもの以外は刺身は食べないほうが良いかもしれませんね。また、鮮度が落ちると身が柔らかくなってしまい、さばくことが難しくなります。小骨も多く足が速いためなかなか刺身にして食べるのは難しいでしょう。
北海道ではアイナメはとてもよく食べられている魚です。
煮付けや焼き魚、干物や汁物にして食べられているそうです。
アイナメに含まれる栄養価ですが多価不飽和脂肪酸が多く含まれています。これは血中コレステロールを下げてくれる働きを持っていますからコレステロールが高めの方には嬉しいですね。また、ビタミンEやビタミンDも豊富に含まれているので老化防止や丈夫な骨作りの効果が期待できます。ビタミンB2も含まれていますから細胞の再生や新陳代謝を促してくれそうです。このビタミンB2はお子さんに積極的に摂取していただきたい栄養素です。成長期にこの栄養素が不足してしまうと体に良くありませんからね。
その他ではリンやナトリウム、カリウムなども含まれています。葉酸も含まれており、妊娠中の方にもオススメしたい食材です。
今回はアイナメについてお話しさせていただきましたがいかがでしたでしょうか。非常に美味しい魚ですからぜひお召し上がりになっていただきたい食材の一つです。
当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。ぜひ一度、当店自慢の料理をお召し上がりになってみてはいかがでしょうか。