ブログ京橋店
2019.3.29
水物が持つ意味とは

水物とは、文字通り水分を多く含む食べ物を意味し、具体的には果物や水ようかんなどが挙げられます。また、他にも「水物」にはお酒や水、ジュースなどといった飲み物を意味する場合もあります。
本日は、水物についてお話させていただきます。
水物とは
冒頭でも触れたように、「水物」とは文字通り水やジュース、お酒などの他にも、水分を多く含む果物や水ようかんなどを指す時に用いられる言葉です。その時々で何を指すのかが異なりますが、例えば、会席料理などのメニューに「水物」とある場合は、会席料理の最後に出てくるデザートの果物などを意味していることになるのです。
最後に水物が出される理由
会席料理の最後に、シャーベットや季節の果物といった水物が出されることが多いかと思いますが、なぜ食事の最後にこのような甘いものが出させるのかをみなさんご存知でしょうか?
「食後のデザート」という感覚がある方も多いかと思いますが、食後に出される果物なども、お料理の一つと考えられているため、会席料理における水物は、食事のおまけのような単なるデザートではありません。
フランス料理のコース料理の最後にも、甘いデザートが出てきますが、フランス料理の場合は「糖分の補給」という意味合いもあります。フランス料理では、砂糖があまり使用されないため、食事の締めくくりとして甘いデザートを出すのだそうです。
一方で、日本における会席料理では意味合いが少し異なるようです。
ご存知の通り、日本食では塩や醤油といった調味料を多く使用するため、塩気を含むお料理が多いですよね。それを、食後に水分を多く含んだ果物などを食べることによって、塩分を中和させるという意味があるのです。
また、日本料理では、素材を生かしたものが多いですよね。ですので、果物一つ出すことにも料理人はこだわりをもっているのです。例えば、旬の果物を出すといっても、その果物の「食べごろ」というのは一瞬で過ぎてしまうものです。その食べごろを見計らうことも、素材を良い状態で提供することはなかなか難しいものです。
普段何気なく出されている、食後の果物やシャーベットは、決してただのおまけではありません。
水物だけでなく、お料理一つ一つのことについて知識があると、また違った楽しみ方もできますよね。
水物もお料理の一つとして捉えて、こだわりの素材の味を堪能してみてはいかがでしょうか?
当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。是非一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。
皆様のご来店心よりお待ちしております。