ブログ京橋店
2018.9.10
糸瓜はご存知でしょうか

初夏を迎え、猛暑に悩まされる季節がやってまいりますね。皆さまいかがお過ごしでしょうか。さて本日はヘチマについてお話しさせていただきたいと思います。ヘチマはなかなかご家庭の食卓に上がることはないかもしれませんが、キュウリの仲間ですから美味しく食べることができます、
それではヘチマの歴史や特徴について見ていきましょう。
ヘチマの特徴
ヘチマはつる性の植物に分類されており、ヒゲと呼ばれる細いツルを他のものに巻きつけながら成長していきます。花が咲く時期は7月から8月の暑い時期と言われ8センチほどの黄色い花を咲かせます。ちなみに雄花と雌花があります。
ヘチマの果実は細長い見た目が特徴的です。まさにキュウリを大きくしたような形ですね。若い果実は食用として利用されますが、古くなってきた果実はたわしなどに利用されるそうです。これは、ヘチマの果実が古くなるに従い繊維が強くなっていくことが影響しています。硬い繊維があるものは食用には向きませんからね。
名前の由来は果実から糸のような繊維が取れることからイトウリと呼ばれていて、それが訛りトウリとなっていったそうです。そしてさらに、トウリのトがいろは唄でへとちの間にあることからへち間と呼ばれるようになったそうです。沖縄においてはナーペーラーと呼ばれます。これはヘチマの果実の繊維で鍋を洗っていたことに由来しているそうです。
食材としての利用
それでは食材に利用する際の特徴についてお話しさせていただきたいと思います。ヘチマの果実は若いものに限っては加熱することで甘い汁が出てきます。また独特の風味の特徴的ですね。調理例としては汁物や煮物にされることが多く、台湾では小籠包の中に入れられることもあります。日本では主に九州や沖縄などの暖かい地域で食べられることが多いようです。ナーベラーンブシーはヘチマを蒸して煮た後に味噌で味付けをしたものになります。カレー屋sチューに入れることもあるようでその地域特有の味付けになっているそうですね。また、煮物や焼き物にされることもあり、味噌汁の具としても使われています。
ヘチマを食べる際に注意していただきたいことが一つあります。それは苦味です。ある程度の苦味はある食材ですが、まれにクルルビタシンという成分が多く含まれたものが流通してしまうことがあります。これは非常に苦い成分ですからヘチマを食べて見て苦味がひどければ食べないほうが良いでしょう。食中毒の原因になってしまいます。ゴーヤより苦ければ食べるのをやめましょう。
ヘチマ水
身が完熟する秋頃にはへちま水と呼ばれるものができます。30センチほどの高さで蔓を切り、根っこ側の切り口を容器に差し込んでおくと液体がたまってきます。飲み薬や塗り薬、化粧水などに使われることが多く、効果としては咳止めや利尿効果が期待できます。あせもやあかぎれ、日焼けのケアにも効果的ですから患部に塗って見てはいかがでしょうか。
ヘチマサポニン、硝酸カリウム、タンパク質や糖分が主な成分です。
普段は冷蔵庫に入れておき、使う時のみ取り出すとながもちするようです。
その他の利用法
ヘチマでタワシを作っていることはご存知でしょうか?身が古く硬くなったものが材料に使われています。秋の暮れになるとはちまは茶色く変色していきます。それを水にさらし繊維のみを取り出すことでタワシの材料として使われるそうです。産地としては古くから静岡県の浜松市と袋井市が有名ですね。
今回はヘチマについてお話しさせていただきましたがいかがでしたでしょうか。少しでもヘチマについて知っていただけたのなら幸いです。
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