ブログ京橋店
2017.12.23
聖護院かぶはご存知でしょうか

気持ちの良い青空に紅葉が映える季節になりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。さて本日は聖護院かぶについてお話しさせていただきたいと思います。聖護院かぶとは京都の伝統野菜に指定されている野菜です。その聖護院かぶの歴史や栄養価について詳しく見て行きましょう。
聖護院かぶとは
聖護院かぶの歴史は江戸時代に始まったとされています。京都の左京区聖護院に伊勢谷さんという農家の方がおり、その方が現在の滋賀県近辺から近江かぶのタネを持ち帰り聖護院に植えたことが始まりと言われています。その後さまざまな工夫や改良を加え聖護院村の特産物にまで育て上げました。それが現在にまで受け継がれ、聖護院のみならず京都の特産物として広く親しまれる野菜にまでなりました。
その聖護院かぶの特徴は大きさが15センチほどにまで成長したもののことを指します。重さも4キロから5キロほどにまでなりますから、なかなかずっしりとした重さがあります。一般的なカブとは違いが明らかで球体や少し歪んだ球体をしています。また、表皮も中身も白いです。聖護院かぶを使った料理といえば千枚漬けが有名ですよね。北陸地方ではかぶらずしと言った面白い寿司も食べられています。
聖護院かぶの栄養
聖護院かぶに限らず私たちがよく食べているカブの栄養についてお話しして行きたいと思います。カブには少量のビタミン類が含まれています。アミラーゼという成分も含まれており、胃もたれや胸焼けを軽減してくれる効果があります。
葉っぱの部分はβカロテンが豊富でがんの発生を抑制してくれたり免疫を高めてくれる働きがあります。体内に吸収されることでビタミンAに変化し、呼吸器や皮膚、爪、髪などを健康的に維持してくれる働きもあります。ビタミンCも含まれていますから疲労回復や肌荒れを改善してくれる効果があります。その他にはカリウムやカルシウムが多く含まれています。健康に良い食材と言えそうですね。
聖護院かぶの選び方
聖護院かぶを買う際に気をつけていただきたい点についてお話しさせていただきます。まず見た目は綺麗な白色をしていて、張りがあるものが好ましいです。可能な限りひび割れや傷が少ないものを選びます。
手に持って見てずっしりとしたものが良いと言われていますから軽めのものは避けましょう。葉がついているまま売られているものはみずみずしさを感じるものが良品です。
千枚漬けの作り方
それでは千枚漬けの作り方をご紹介して行きます。まず材料ですが、聖護院かぶ、塩、昆布、鷹の爪、酢、みりん、砂糖を用意します。
まず聖護院かぶを縦に半分にします。そしてさらに横に半分にし皮をむいてください。スライサーを使い3ミリ程度にスライスします。バットに並べ塩を振りましょう。そしてその上にまたスライスしたカブを並べ塩を振ります。重ねた状態のままジップロックに入れ冷蔵庫で3日間漬けます。この時重石を載せるようにしましょう。
三日経ったらザルにあげ水を切ります。
次につけ汁を作ります。酢、砂糖、みりんを鍋に入れ砂糖が溶けるまで加熱します。焦げつかないようにかき混ぜましょう。混ざったら火を止め冷ましておきます。
カブで鷹の爪と昆布を挟みジップロックへ入れます。そのあとつけ汁を入れまた冷蔵庫で3日間重石を乗せて漬け込みます。これで完成です。
少し工程が多く時間もかかりますが自分で漬けたものは格別です。とても美味しく仕上がるはずですからぜひ作ってみてくださいね。
当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。ぜひ一度、当店自慢の料理をお召し上がりになってみてはいかがでしょうか。