ブログ六本木店
2019.10.3
九条ねぎは平安時代から続く京都の伝統的な野菜

九条ねぎとは、京都の伝統的な野菜の一つとして知られていて、その本来の栽培方法は非常に手間がかかるのだそうです。ほんのりとして甘みと独特のぬめりが特徴的で、冬の寒さが厳しくなるにつれて甘みが増してくるのです。
本日は、「九条ねぎ」についてお話させていただきたいと思います。
京都の伝統野菜・九条ねぎ
冒頭でも触れたように、九条ねぎは京都の伝統的な野菜の一つとして数えられ、一般的なネギよりも甘みが強く、ぬめりがあるのが特徴です。九条ねぎの始まりは平安時代にまでさかのぼり、「続日本後記」には現在の京都市南区九条にあたる「九条村」で、水ねぎの栽培記録が残されているとのことです。このかつての九条村は、ネギを栽培するのに適した土地であり、この地域の農家の方々によって、次第に九条ねぎが広がっていったそうです。
本来の伝統的な九条ネギの栽培には非常に手間がかかります。まず、秋に種をまいたら春に植え替えを行い、その後夏に一度株を掘りだします。掘り出された株は1ヶ月間ほど天日干しで乾燥させて、再度土に植え付けてから、晩秋にやっと収穫することができるのです。
九条ねぎの種類について
一口に「九条ねぎ」と言っても、いくつかの種類があることをご存知でしょうか?
九条ねぎの中でも、特に寒さに対して強いのが、「九条太」で、秋に種をまいたら春に収穫することができます。「小春」と言う品種も、冬の寒さに強いと言われています。小春は、秋~冬にかけての時期に収穫されるのが適しているのだそうです。
反対に、暑さに強い九条ネギの品種もいくつかあります。「浅黄系九条」や「堺奴」は暑さに強いのが特徴です。浅黄系九条は年間を通して収穫可能な品種ですが、堺奴は寒さに弱いのが特徴です。
また、下仁田ねぎなどといった白い部分が多い根深ねぎと、九条ネギなどの葉ねぎの中間とされている「越津ねぎ」という品種のネギも、九条ネギに分類されているのです。
冬の寒さが厳しくなるにつれて甘みが増す九条ねぎは、鍋物やすき焼き、煮物、和え物、みそ汁など、様々なお料理に用いられます。スーパーなどで目にする機会があったら、ぜひみなさまも召し上がってはいかがでしょうか?
当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。
ぜひ一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。皆様のご来店心よりお待ちしております。