ブログ六本木店
2021.9.15
六本木の坂

六本木には、沢山の「坂」があります。
街歩きをする方の中には、「坂道」マニアの方がいらっしゃるそうですが、そうした方も楽しんでもらえるのが東京でももっともおしゃれな街の六本木だと思います。
本日は、六本木の「坂」についてお話をさせていただきます。
六本木の坂の多さは、境目だから
東京にある大きな坂は、ほとんどが台地と低地との境目にあります。
山の手台地と低地の境目の地域にある六本木と元麻布周辺は、坂が多いところです。
東京の台地である武蔵野台地は、それほど高くありません。その東端、かつては海だった東京下町低地にした部分は「山の手台地」と呼ばれています。
おおむねJR山手線で囲まれたところが台地の部分です。
六本木の坂の名所
六本木にある坂道の中から、いくつかご紹介いたします。坂道を目当てに、六本木の街を散策してみてはいかがでしょうか?
芋洗坂(いもあらいざか)
山の手台地の中にある麻布台地から下りた谷の部分です。六本木交差点からアマンド横を下って、麻布十番へ向かう坂道です。
かつて芋問屋をあったので、芋洗坂となったそうです。
「芋洗係長」の名前の由来となった坂です。
饂飩坂
六本木通りと外苑東通りが交わる六本木交差点の南東にあり,複雑な三叉路になっています。
天明年間末ごろまで松屋伊兵衛といううどん屋があったことが饂飩坂の由来となっているそうです。
けやき坂
六本木ヒルズのメインストリートの「けやき坂」は、全長約400メートルあります。
六本木ヒルズができたことで作られた新しい坂で、通りの歩道には、綺麗に整備された花壇がずらりと並んでいます。
この花壇の花は、すべて東京都で作られた花だけを使っているそうで、季節ごとに華やかな色どりを見せています。
六本木さくら坂
こちらも六本木ヒルズができてからの新しい道です。一本裏道になるため、閑静な通りですが、桜の木が沿道に75本植えられています。
桜の見頃には、花見を楽しむ人で賑わいます。
さくら坂は、「櫻坂46」の由来となった坂です。歌手の福山雅治さんの歌った「桜坂」は、こちらではなく大田区にあります。
なだれ坂
坂道の由来は、土砂崩れがあったためだそうです。
沿道には陽光桜が植えられ、濃い桃色の花を桜の時期には咲かせます。
乃木坂
乃木坂といえば、乃木坂46を思い浮かべてしまいますが、この乃木坂は、陸軍大将であった乃木希典(のぎまれすけ)の名前にちなんだものです。
ゆるやかな坂道で、乃木坂46の所属するソニーミュージックエンターテインメントやジャニーズ事務所もすぐ近くにあります。
六本木には多くの坂道があり、その坂ひとつひとつに由来や歴史があります。
坂道を越えるのは、ちょっとキツイかもしれませんが新しい景色が広がる楽しみがあります。
『タモリのTOKYO坂道美学入門』(2004年刊行)によると、坂道の楽しみ方には「勾配の具合、湾曲のしかた、江戸の風情、名前の由来・由緒」があるとか。
散策のあとには、ゆっくりと当店のお食事でお過ごし下さい。
当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。
ぜひ、一度当店自慢の料理をお召し上がりになってみてはいかがでしょうか?
皆様のご来店、心よりお待ちしております。