ブログ六本木店
2017.9.30
夏ナスと秋ナスの特徴

「ナス」というと、夏ナスと秋ナスのどちらを思い浮かべるでしょうか?そもそもナスには様々な品種が世界中にある、非常に興味深い野菜でもあるのです。
本日は夏ナスと秋ナスについてお話させていただきたいと思います。
ナスの特徴
もともとナスは、インドが原産とされるナス科の一年草で、日本には奈良時代に入ってきたとされています。
日本に入ってきた当時は「なすび」と呼ばれていたため、その名残が現在でも地域によって残っています。原産地周辺の東南アジアなど見られるナスは日本で流通しているような紫色のものでなく、白や緑色のものが一般的だとされています。
ナスの種類は非常に多く、地方によって伝統野菜になっているなど、その特色も様々です。
一般によく流通しているナスは、卵型のものやそれよりやや面長の長卵型なすと呼ばれるものです。また、一般的なものよりも大きい「米なす」や、丸型の「賀茂ナス」なども有名です。
国内品種だけでもかなり沢山の品種が作られていますが、近年ではイタリア料理の普及に伴って「ゼブラナス」などといった変わった西洋品種も多く見られます。
ナスの全国生産量は高知県が最も多く、次いで熊本、福岡となっています。ちなみに、関東でナスを多く栽培している地域は群馬や茨城、栃木などが挙げられます。
地方の個有種は時期が決まっていますが、一般的な品種のナスは全国で栽培されているうえに、ハウス栽培もされているため、年間を通して手に入れることができるのです。
しかし、本来ナスは誰もが知っているように「夏野菜」だとされています。しかし、その一方で、秋に収穫されるナスは身も締まり、種が少なくおいしい物が多いとも言われています。
秋ナスについて
「秋ナス」とは、主に9月の終わりから10月ごろに収穫されるナスのことを指します。この時期は、昼と夜との温度差が非常に大きいため、やわらかくてみずみずしいナスに成長するのだそうです。
水分を多く含んで、大変みずみずしいナスなので、そのまま食べることも可能です。ちなみに、水ナスは握っただけで水分が滴ってくるほど多くの水分を含んでいます。
「秋茄子は嫁に食わすな」という言葉がありますが、これは「秋茄子はささの糟に漬けまぜて 嫁には呉れじ棚に置くとも」という歌が元になっていて、嫁を憎む姑の心境を示しているとされています。
また、「茄子は性寒利、多食すれば必ず腹痛下痢す。女人はよく子宮を傷ふ」ということから、嫁の体を案じた言葉だという説もあるとされています。
他にも異なる解釈があり、そもそもここで言う「嫁」とはネズミのことを指し、それを嫁・姑のと解するのは誤解であるとする説もあります。
夏ナス。秋ナスともに、どちらの時期の茄子もとてもおいしく食べることができますので是非、焼きナスなどにしてお召し上がりになってみてはいかがでしょうか。
当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。是非一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。
皆様のご来店心よりお待ちしております。