ブログ六本木店
2019.4.29
根曲がり竹をご存知でしょうか?

根曲がり竹を、みなさんご存知でしょうか?千島笹(チシマザサ)の若竹のことで、山陰地方では「姫竹」と呼ばれることもあります。根曲がり竹だけが持つ風味や味わいは、一般的なタケノコとは異なります。
本日は、根曲がり竹についてお話させていただきたいと思います。
根曲がり竹について
冒頭でも触れたように、根曲がり竹とはチシマザサの若竹のことを指し、一般的にタケノコとして流通している孟宗竹のタケノコと比較してみると細くて小さいのが特徴です。
中の色は白く、見るからに肉厚であり、アクが少ないため生のまま食べてもそれほどえぐみは感じません。山陰地方や信越、東北、北海道などが、根曲がり竹の主な産地だとされています。収穫される時期は、その地域によって多少異なりますが、5月初旬から採れる喜一が多く、5月~6月になると流通量が増えてきます。
食材としての根曲がり竹
根曲がり竹は、一般的なタケノコと同じように、収穫されると徐々に風味が薄れてしまい、アクが強くなってきてしまいますので、スーパーなどで購入したらできるだけ早く調理するか、下処理を行いましょう。
すぐに調理せずに保存する際は、水煮にして保存するのがおすすめです。
根曲がり竹の皮をむいて茹でたら、水に浸して冷蔵庫で保存しましょう。この際、こまめに水を交換することで3日程度日持ちさせることができます。密閉することができるビンがあれば、ビンを加熱殺菌しておくことで長期間の保存が可能です。
冷凍して保存する場合にも、一度茹でてから冷凍庫で保存します。ただし、冷凍保存すると、せっかくの風味が落ちてしまいますので、なるべく冷凍せずに調理することをおすすめします。
根曲がり竹を使用したお料理
根曲がり竹にはえぐみが少ないので、さっと火を通すだけで食べることができますし、揚げ物や素焼きなどにして食べる場合には、下茹でする必要がありません。
シンプルに素焼きにして、しょうゆなどで食べるのはもちろん、みそ汁の具材にしても、根曲がり竹が持つ風味や味を楽しむことができます。実際に、信越地方や東北地域では根曲がり竹をみそ汁の具材にする「たけのこ汁」が親しまれているのだそうです。
また、天ぷらなどの揚げ物に調理する場合には、皮をむいてから半割の状態で使用しましょう。
これからの時期に多く出回る根曲がり竹。もし見かけたら、普通のタケノコとは違った根曲がり竹の風味や味を、さまざまなお料理で楽しんでみてはいかがでしょうか。
当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。是非一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。
皆様のご来店心よりお待ちしております。