ブログ六本木店
2017.3.4
梅は最古の調味料
桜よりも一足早く可愛らしい花を咲かせる梅は、鑑賞するこはもちろん、梅干しや甘露煮、お菓子などといった様々なものに使用されていますよね。
本日は、皆様ご存じの梅についてお話しさせていただこうと思います。
梅とは
「梅」とは、バラ科サクラ属の落葉高木や、その果実のことを指します。
梅の花はモモとは異なって一節につき1個となるため、モモの花と比べると開花時の華やかな印象は薄いかもしれません。
毎年、2月~4月の時期に白またはピンクから赤といった可愛らしい花を咲かせます。咲き方も散り方も、桜とは異なりゆっくりなのが特徴的です。ご存知の通り、梅の樹木と花は主に鑑賞用とされ、実の部分は食用とされています。
梅の実は、2㎝~3㎝ぐらい大きさで、ほぼ球形をしています。そして、実の片側には浅い溝があり、6月頃になると黄色く熟してきます。
梅は、特定の地域だけで栽培される地方品種のものが多く、国内どこでも入手可能な品種は限定されているそうです。
梅の原産地は中国で、奈良時代の遣隋使または遣唐使が中国から持ち帰ったのだとされています。
「万葉」にも梅が登場し、梅について百首以上が詠まれています。この数は、植物の中では「萩」に次ぐ多さなのだそうです。
梅の実は、やがて落ちて芽を出す事から、 「生命のしるし」だともされています。 そのため、奈良時代から祝儀や縁起物の一つとして祝い事の飾りなどに用いられてきました。
松竹梅の意味
ここで1つご紹介したいのが、みなさまも聞いたことのある「松竹梅」と言う言葉です。松・竹・梅は、三つの等級を表す場合によく用いられますよね。
中国では、松と竹は冬の寒気に耐えて緑を保ち、 梅は寒さの中、百花に先がけて花を咲かせることから、 松・竹・梅を「歳寒三友」といい、 それが日本に伝わったようです。
松は、厳冬にも落葉ぜすに断崖絶壁にも良く根を張ることから、「忍耐強く、真心を尽くす人」、竹は「節を持った人」、「隠し立ての無い正直な人」という意味があり、梅は厳冬に咲く事から、「激しい状況でも笑顔を絶やさない人」という意味があるのだそうです。
食材としての利用
梅を利用した食べ物には、梅干し、梅酒、梅酢、梅醤やジャムなど、たくさんありますよね。
また、甘露梅やのし梅などといった梅を使ったお菓子や、梅肉煮などの料理にも用いられることが多いものです。
梅は、なんといっても強い酸味が特徴であり、クエン酸をはじめとする有機酸などを多く含んでいるため健康食品としても用いられています。
中国では、梅は紀元前から酸味料として用いられており、塩とともに「最古の調味料」だとされています。
ちなみに、日本語でも使われるよい味加減や調整を意味する単語「塩梅(あんばい)」とは、元々は梅と塩による味付けがうまくいったことを示した言葉なのだそうです。
梅は古くから美しい花を咲かせ心を和ませてくれたり、美味しい料理の食材にもなってくれたりと様々な形で日本人の傍で活躍してきました。
そんな梅を、これからも大切にしていきたいものですね。
当店ではすき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ季節ごとの旬な食材を使った料理を多数ご用意しておりますので、必ずや皆様にご満足して頂けると思っております。また、当店の料理で皆様が笑顔になっていただけたら幸いです。
皆様のご来店心よりお待ちしております。