ブログ六本木店
2017.12.23
秋サバの時期がやって参りました

最近では、青魚が持つ高い栄養価が注目されたり、「鯖缶ブーム」などによって、食材としてのサバが注目されています。比較的年間を通して手に入れることのできるサバですが、特に秋に捕れるサバは格別なおいしさです。
本日は、秋サバについてお話させて頂きたいと思います。
秋サバの特徴
日本の周辺の太平洋で捕れるサバは秋が旬で、「秋サバ」と呼ばれています。太平洋沿岸を回遊するサバは、春に伊豆半島沖で産卵し、餌を食べながら徐々に北上してきます。特に、北海道の沖ではサバのエサとなるプランクトンが豊富であるため、サバは丸々と太るのです。しかし、脂肪分は皮と身の間などに貯めらるため、身には均等に回ってこないという特徴があります。
そして、秋になるとサバは産卵のために南下を始めます。この時期のサバは脂肪が身に入り込むことに加えて身も締まってくるため、格段に風味が上がります。特に、八戸沖で捕られる「戻りのサバ」は最良だとされているのです。
このように、北上するサバと南下するサバとでは脂肪の含有率が全く異なるのです。
食材としての利用
サバは、マグロやアジなどと並んで世界的に消費量の多い魚です。
いろんな食べ方があり、焼き魚や煮魚、寿司、なれ鮨などが具体的に挙げられます。
福岡県の「胡麻鯖」のような郷土料理も各地にあったり、缶詰にされる煮鯖も多いものです。さらに、鰹節のように「鯖節」(さばぶし)にされることもあるのです。
基本的に、寄生虫や食中毒を避けるためサバの生食はNGだとされていますが、「関さば」や葉山の「根付きさば」といったブランド鯖をはじめ、生育管理された養殖鯖で、なおかつ取れたてで新鮮なものであれば、〆鯖ではない刺身でも食べることができます。
みなさんよくご存知の通り、サバにはDHAや EPAなどの高度不飽和脂肪酸が多く含まれている点が注目されていますよね。
その一方で「鯖の生き腐れ」と呼ばれるほど鮮度を保つのが難しい魚であることでも知られています。また、アレルギー源となるヒスタミンを生じやすため、蕁麻疹の原因となることもあると言われています。
近年では、国内のサバの漁獲量が低下していることによって、サバの養殖が行われることも多くなっています。サバの養殖は、大分県や鳥取県で盛んに行われているようです。ちなみに、輸入品に関してはノルウェー産が多く、主に塩さばに加工されています。
鯖の栄養価
サバは多くの脂質を含んでいる魚ですが、その中でも多価不飽和が群を抜いて多く含まれています。上記で触れたように、EPAやDHAに代表される多価不飽和脂肪酸は、悪玉コレステロールや中性脂肪を減らして、善玉コレステロールを増やす働きがあるとされています。そのため、動脈硬化の予防・改善や脳卒中、高血圧などに効果があるとされているのです。
さらに、サバにはビタミンB12が非常に多く含まれています。ビタミンB12は、悪性貧血の予防に加えて、肩こりの解消にも効果があるとされているのです。
食卓でも常連の食材かと思いますが改めまして秋サバについてお話させていただきました。
栄養価にも富んでいる魚ですので、是非、積極的に召し上がってみてはいかがでしょうか。おいしい秋サバのご紹介でした。
当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。是非一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。
皆様のご来店心よりお待ちしております。