ブログ六本木店

2019.8.31

赤蒟蒻について

赤こんにゃく カラフルな煮物

皆様こんにちは、

瓢嘻香水亭六本木本店料理長、岩田です。

 

本日は香水亭六本木本店でもすき焼きや蒸篭蒸しに使用しております、赤蒟蒻についてお話ししたいと思います。

赤こんにゃく

日本国内でこんにゃくといえば、こんにゃく芋を使ったグレーのものが一般的です。しかし、滋賀県の近江八幡市には「赤こんにゃく」という一風変わった伝統食品があります。

いつから赤こんにゃくが食べられるようになったのか定かではないのですが、この赤こんにゃくは、派手好きだった織田信長にちなんで作られたものなのです。その昔、織田信長は赤色の襦袢をまとって踊り狂ったと言われていて、そのため近江では天下の奇祭「左義長祭」が毎年3月に日牟礼八幡宮で執り行われます。

この祭りでは、女装した踊り子がかつぐ山車が出るのですが、山車は必ずその年の干支にちなんだもので、高さ数メートルにわたって、炎を表現している無数の赤い紙が飾られています。この勇壮な祭礼にちなみ、こんにゃくも赤く染め上げられたと伝えられています。

三二酸化鉄という鉄の食品添加物を使っているため、赤こんにゃくは赤いのです。体には害のない添加物で、それどころか牛乳にも負けない豊富な鉄分を含んでいます。そのため、別名「鉄骨こんにゃく」と呼ばれております。

赤こんにゃく カラフルな煮物

もちろん、鉄の味がするわけではなく、味わいそのものは上品で普通の蒟蒻より非常にきめが細かく、滑らかな舌触りが特徴です。味の染み込みがよく色も縁起が良い為、懐石料理の祝い八寸や、お食い初めの炊き合わせなどにもよく使われております。又、四角い赤こんにゃくもあれば、突きこんにゃくや糸こんにゃく、玉こんにゃくもあるので、色々な用途にも使えるのも魅力の一つです。

皆様も是非、香水亭六本木本店でドライエイジングの和牛すき焼きと共に八幡の赤蒟蒻をお楽しみ下さい。

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