ブログ六本木店

2019.12.3

出世魚・鰤について

出世魚・鰤は、成長して体が大きくなるにつれて名前が変化するのが特徴の一つです。成長過程での呼び名は、地域によって様々であるという点も、鰤の興味深いところです。

本日は、「出世魚・鰤」についてお話させていただきたいと思います。

鰤が出世魚とされる理由

出世魚・鰤
鰤が出世魚とされている理由は、成長に伴う呼び名の変化にあります。関東と関西では呼び方が異なりますが、関東では、30㎝に満たない大きさのものを「ワカシ」、50㎝程度までを「イナダ」、そして、80㎝ぐらいまでのものを「ワラサ」と呼び、鰤と呼ばれるのは80㎝以上に成長したものです。一方の関西では、30㎝に満たない大きさのものを「ツバス」、50㎝程度までを「ハマチ」、80㎝ぐらいまでのものを「メジロ」、そして、関東と同じく80㎝以上に成長したものを鰤と呼ぶのです。
ここでは、おおまかに関東と関西で区分しましたが、地域によっては10㎝単位で呼び名が変わる場合もあるようです。

出世魚とは、このように成長する過程によって呼び方が変わる魚のことを言うのですが、呼び方が変わる全ての魚が出世魚というわけではなく、呼び名が変わっても出世魚ではない魚の種類もあります。

なぜ呼び名が変わるのか?

なぜ、大きさによって呼び名が変化するのかというと、大きさによって使用するお料理や調理方法が異なるため、幼魚から成魚まで同じ名前だと販売する側も購入する側もわかりにくいという理由からです。そのため、成長の過程に応じて、大きさを見分けるために呼び名を変える必要があったのです。

ちなみに、鮮度落ちが早いという理由から、サバやアジ、イワシなどの魚は、出世魚とはされません。その点、鰤は温度による変化が少ないことから、出世魚の代表格とも言えるのです。

今が旬の寒ブリ

出世魚・鰤
ところで、そんな鰤の旬の時期はというと、12月~2月のちょうど今の時期です。
この時期の天然の鰤は、産卵のため北海道から九州へ南下するのですが、その頃に獲れるものを「寒ブリ」と言い、脂の乗りがよく、非常に美味しいとされています。この時期に寒ブリが獲れるのは主に日本海側で、太平洋側では2月~3月頃に多く水揚げされます。

今が旬の寒ブリは、お造りやしゃぶしゃぶなどでぜひ味わっていただきたい絶品です。機会があったら、召し上がってみてはいかがでしょうか。

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。

ぜひ一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。皆様のご来店心よりお待ちしております。

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