ブログ六本木店

2019.10.3

幕の内弁当と松花堂弁当、その違いとは

「幕の内弁当」と「松花堂弁当」は混同されやすいものですが、これらの違いをご存知でしょうか?いずれも名前に「弁当」とつきますが、実はそれぞれ特徴はもちろん、起源や歴史も全くことなる「弁当」なのです。

本日は、幕の内弁当と松花堂弁当の違いについてお話させていただきたいと思います。

「幕の内弁当」は幕間に出されたのがはじまり

幕の内弁当
まずは、現代でもおなじみの幕の内弁当についてお話していきましょう。
幕の内弁当の起源に関してはいくつかの説があるようですが、最も有力なのが江戸時代の中期ごろ、芝居の休憩時間(幕間といいます)に出されたのが始まりだという説です。基本的な幕の内弁当は、俵型のおにぎりとおかずです。俵型に握られたご飯の上には胡麻がふられていて、添えられるおかずは汁気の少ないものが定番です。例えば、現代で言うと揚げ物や焼き魚、卵焼き、漬け物などが一般的な幕の内弁当ではないでしょうか。

コンビニやスーパーなどでも必ずと言っていいほど並べられている幕の内弁当には、さまざまなおかずが少量ずつ入れられているため、「迷ったら幕の内弁当を選ぶ」という方も少なくないのではないでしょうか?

「松花堂弁当」は茶懐石のお弁当

松花堂弁当
「手軽に食べることができる」印象のある幕の内弁当に対して、松花堂弁当は懐石料理の流れを汲んだ立派なお料理です。
この「松花堂」と言う名前は、江戸時時代の学僧であった松花堂昭乗に由来しているとされています。書道家であり、画家でもあった松花堂昭乗は、農家が種入れとして利用していた仕切りのある箱を、絵の具入れや薬箱などとして使用していました。それから数百年後の昭和8年、「松花堂」と言う茶室での茶事で、「吉兆」の創始者である湯木貞一氏が、江戸時代に松花堂昭乗が使用していた器を用いて茶懐石の弁当を作りました。その後、このお弁当が新聞に取り上げられたことによって、世間に広まったのだそうです。

幕の内弁当と松花堂弁当、どちらも「弁当」と呼ばれていますが、上記のように全く異なるものなのです。ちなみに、松花堂弁当は料亭などのメニューにも載っています。
いずれいにしても、どちらも少量ずついろんなおかずを食べることができるヘルシーさが嬉しいですね。

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。

ぜひ一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。皆様のご来店心よりお待ちしております。

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