ブログ新橋店
2017.8.5
ジュンサイってどういう食べ物?

ジュンサイという水草をご存知ですか。プリッとした食感とつるりとしたのど越しが癖になる水草で、お澄ましや和え物などに使用します。ジュンサイはジュンサイ沼で採れ、新芽だけがもつ独特のヌメリを楽しむ水草です。本日はジュンサイについてお話させていただきたいと思います。
ジュンサイとは
それではジュンサイについてご説明したいと思います。ジュンサイとは淡水の沼に生息する水草の一種で、水面に葉を浮かべています。ジュンサイが生える沼の深さ80㎝~100㎝くらいです。根を沼の底に張って、茎を水面まで到達させて楕円形の緑色の葉を持っています。
ジュンサイ沼は春から夏に緑の葉で水面を覆い、沼一面を緑に染めます。ジュンサイの新芽が食用として摘み取られますが、新芽はゼリー状のぬめりで覆われており、これが口に入ったときのなんとも言えない食感を生み出します。ジュンサイは6月頃に最も採られ、収穫時期は4月の終わりから9月の上旬です。
ジュンサイの自生地として有名だったのが秋田県三種町森岳地区にある二つの沼で、それぞれ角助沼、惣三郎沼と言います。現在この2つの沼は無くなってしまいました。この2つの沼でジュンサイがとられていた頃の記事を見るとどれだけジュンサイにこの町の人々が力を入れていたかがわかります。そのまま抜粋します。
「ジュンサイ収穫の解禁日には登録されている71人のジュンサイ摘み者が、 箱船を持って午前7時のサイレンと同時に一斉に摘み始めます。
摘み取られたジュンサイは町内の加工業者に買い取られる他に一般の人にも現地で販売されるため、毎日5,60人は列を作っている」
現在は個々の栽培者などが新たなジュンサイ沼を開拓しており、栽培技術も研究されているようです。
ジュンサイの栄養価
ジュンサイの栄養価についてですが、まず初めにお伝えするとすればそのほとんどが水であるためほとんど栄養価がありません。ただし食物繊維は多く含まれていて、ほとんど水分でできているためカロリーが低いのが嬉しい特徴です。100gあたり約5kcalです。食物繊維を含んだローカロリーの食材のため、ダイエットにはとても向いている食材と言えます。
またジュンサイの特徴でもある葉の表面のネバネバしている部分は納豆やレンコン、おくらなどと同じ水溶性の食物繊維です。最近の研究ではポリフェノールが沢山含まれていることが分かっており、その量は緑茶に匹敵するほど多いとされています。
ジュンサイの扱い方
品質の良い美味しいジュンサイの特徴としては芽が小さくて、周囲を覆うネバネバしたゼリー状の部分が多いものだそうです。冷蔵庫に入れて保存しますが、鮮度が良い方が美味しいので、なるべく早く調理すると良いです。使うときは茹でてから使います。あのゼリー状の部分があるからこそ食べた時のプリッとした歯触り、舌触りと、つるりとしたのど越しが出ます。1分ほど熱湯で茹でたら、すぐに冷水につけます。こうすることで鮮やかな緑色を保つことができます。茹でる前は茎やつぼみが赤っぽい色の時もありますが、茹でると全て緑色に変わります。
ジュンサイはおすましなどに入れたり、酢の物やあえ物にしたりして、食感を楽しみます。お鍋に入れても美味しいですよ。他には洋食でコンソメスープや冷製スープに浮かべても使うことができます。皆さんもご家庭で召し上がってみてはいかがでしょうか。
当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。是非一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。
皆様のご来店心よりお待ちしております。