ブログ新橋店
2019.11.2
強肴の意味と楽しみ方

強肴(しいざかな)の意味と楽しみ方を、みなさまご存知でしょうか?懐石料理に深く関わっているお料理のことで、「強肴」の他にも「進肴」や「追肴」、「進鉢」などのように様々な呼び方があります。
本日は、「強肴」の意味と楽しみ方についてお話させていただきたいと思います。
強肴(しいざかな)と懐石料理
冒頭でも触れたように、「強肴」は懐石料理の献立の一つでり、いろいろな呼び方があります。
懐石料理の一汁三菜とは別に出されるあえ物や揚げ物、お浸しなどのことを言い、亭主がお酒をすすめるために出すお料理なのです。
懐石料理のおもてなしの心
そもそも懐石料理は、茶道の「詫び錆び」の心によって生まれたお料理です。千利休が始めたとされている懐石料理は、本来はお茶をいただく前に食べるお料理でした。なぜ、お茶をいただく前に食事をするのかというと、空腹の状態で濃い味のお茶を飲むと、胃に負担がかかってしまうからです。
懐石料理には、決まった食べ方と流れがあります。
まず最初に運ばれてくるのが、飯と汁物、向付です。向付は、刺身などを数切れといった軽いものです。次に出てくるものは、季節の食材を使用した煮物、その後に焼き物として焼き魚が出てきます。このタイミングで出てくるのが、強肴です。その内容は、酢の物やあえ物、炊き合わせなどが一般的です。その後、吸い物や白湯などの「箸洗」、海の幸と山の幸を盛り合わせた八寸(はっすん)に、湯桶と呼ばれる蕎麦湯またはおこげなどにお湯を注いだお湯、そして香の物、季節の果物やアイス、シャーベットなどの菓子で終了です。
「強肴」というと、あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、懐石料理の献立の中の一つだと知っておくと、いざその場面になっても慌てることなくスマートに味わうことができるのではないでしょうか。懐石料理は、少し敷居が高く堅苦しいイメージがあるかと思いますが、日本の伝統的な文化を改めて実感して頂けたらと思います。
当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。
ぜひ一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。皆様のご来店心よりお待ちしております。