ブログ新橋店
2021.11.5
日本原産の野菜

日本では約100種ほどの野菜が栽培されていますが、そのうち日本原産のものはどの位あるのでしょう。
明治時代になるまで、日本の食文化は、お米+魚+野菜(豆類・海藻類)を基本としてきました。
野菜あってこその和食であるといえます。
本日は、日本原産の野菜についてお話をさせていただきます。
日本原産の野菜は約20種類
日本原産とされる野菜は、20種類ほどでしかありません。
以下がその野菜です。
独活(ウド)、オカヒジキ、山椒(サンショウ)、自然薯(ジネンジョ)、じゅん菜(ジュンサイ)、芹(セリ)、蓼(タデ)、つる菜(ツルナ)、浜防風(ハマボウフウ)、菱(ヒシ)、蕗(フキ)、松菜(マツナ)、三つ葉(ミツバ)、茗荷(ミョウガ)、白藍(ハクラン)、ヤマゴボウ、ユリ、山葵(ワサビ)、牛蒡薊(ゴボウアザミ)、枸杞(クコ)など
冒頭でお話した日本で栽培されている野菜の品種が約100品目というのは、平成25年の農林水産省の統計によるものなので、ここ数年ヨーロッパ原産の野菜ブームもありますので、もっと品目はふえているかもしれません。
生産されている100品目の中で、20品目とは少ないように思いますが、現在、日本の市場に出荷されている野菜のほとんどが海外から渡来したものです。
野菜と蔬菜(ソサイ)
元々は野菜とは野の菜であり、その名前のとおりに野草のことで、栽培される菜は、蔬菜(ソサイ)と呼ばれていましたが、現在は同じ意味で使われるようになりました。
ご紹介した20品目は、馴染みの薄いものも多く、山菜として食べられたり、薬味のような位置づけのものが多いように思います。
日本原産とされている野菜で、現在食材として主要なものはありませんが、私たちの祖先はこうしたものを魚や貝などと共に食べてきたのでしょう。
今でも比較的に食べられているものとしては、独活(ウド)、自然薯(ジネンジョ)、芹(セリ)、蕗(フキ)三つ葉、茗荷(ミョウガ)、山葵(ワサビ)位ではないでしょうか?
現在では、私たちの食事も和食だけではなく洋食を食べることが多くなり、西洋野菜が栽培の多くを占めるようになってきています。
私たちが日頃食している野菜のほとんどは、多くはヨーロッパや中国、アジア諸国など海外から渡ってきた外来種です。
それを長い時間掛けて、それぞれの土地の気候風土に適した野菜として改良してきたものです。
古くから栽培されてきた地方野菜は、いま「伝統野菜」として注目され、全国的に伝統野菜の復活をめざす動きが広がっています。
といっても、その「古くから」は江戸時代からであったり、戦前からだったり、30年以上前からと様々です。
伝統野菜は、西洋野菜と違って地域の特性を持つために、形や味が個性的で採種や栽培に手間がかかる野菜です。
それぞれの土地の食文化を受け継ぐ伝統野菜も、日本原産の野菜たちのように姿を消していってしまうかもしれません。
お客様に、伝統野菜を調理しその美味しさを知っていただきたいと思います。
当店では、焼肉、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。
ぜひ一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。
皆様のご来店心よりお待ちしております。