ブログ新橋店
2017.6.25
日本茶と京番茶の種類
緑茶をお食事の後や、帰ってきた直後に飲むと、あの温かさと優しい香りと味でほっとして気分が落ち着きますよね。風邪の予防に役立つカテキンが入っていることでも見直されている緑茶は、昔から日本人の生活に寄り添ってきました。緑茶には番茶や玉露など色々な種類がありますが、違いをご存知ですか?本日は日本茶の種類についてや、京番茶などについてお話させていただきたいと思います。
日本茶の種類と特徴
日本において生産いているお茶はそのほとんどが緑茶です。1960年ごろまで紅茶の生産にも力を入れていましたが、インドやスリランカなどの紅茶の品質と価格に対抗できず、生産量は減少しました。これと同じように烏龍茶の生産もうまくいかず、今日では日本で生産されるお茶は緑茶がほとんどです。緑茶の生成方法はほとんどが蒸し製法を取っており、一部九州などで釜炒りの緑茶を行っているところもあります。しかし、この釜炒り緑茶は地元でほとんどが消費されるため、あまり一般的には出回りません。煎茶は日本で生産しているお茶の中の70%弱を占めています。
それでは煎茶とはどのようなお茶なのでしょうか。
煎茶は緑茶の中でもっとも代表的なお茶で、茶園で摘んだ生の葉を加工して作られます。生葉は酸化酵素を持っていて、摘まれた瞬間から発酵が始まります。生葉に熱処理を施してこの発行を止め酸化をさせなくした不発酵茶を作ります。この熱処理を終えた後で、葉の形を整えて、保存できるように水分をある程度飛ばします。この工程を荒茶製造と言います。このようにしてお茶を作るのが一般的な方法で、出来上がったものを煎茶と言います。
続いて玉露について説明します。
玉露は2~3枚ほど新芽が開いてきたころに直射日光をさえぎるように藁などを覆い、20日間ほど日光を当てずに育てて摘みます。最近では藁の代わりに化学繊維でできたものを使うことが多くなっているようです。光をさえぎって育てる理由は、日光が当たることでアミノ酸からカテキンが生成されるので、これを抑えて緑茶の旨味を出し、渋みを少なくするためだそうです。同じように葉に布をかぶせて作るかぶせ茶というものがありますが、玉露よりも光をさえぎっている期間が短いそうです。
次ににほうじ茶をご紹介します。
ほうじ茶は漢字で焙茶と書きますが、漢字の通り作る過程に焙じる(炒る)という作業があります。煎茶、番茶、茎茶のようなお茶を強火で炒って、きつね色して香ばしさを付けたお茶のことを言います。炒り方は、元のお茶を焙じ機で200度ほどで炒って、ほうじ茶の香りが立ってきたらすぐに冷却して乾燥させて作ります。炒るとカフェインが昇華して、気体になってしまうので、すっきりとした味わいになります。
京番茶の特徴
最後に京番茶について紹介します。
京番茶は京都の宇治地方で生産される京都特有の番茶のことです。京都に古くから伝わっている歴史あるお茶で、味わいがさっぱりしています。製造過程で、摘み取って蒸すのは同じですが、揉まないで乾燥させるので茶葉の形がそのまま残り、大きめです。京番茶にお湯を注いで湯飲みに注ぐと、透明感のある茶色のお茶になります。
京番茶の茶葉は玉露の畑で玉露用の茶葉を収穫した後で茶葉と枝を摘み、それを蒸しあげて自然乾燥させます。最後に職人技で炒って出来上がります。京番茶は独特の香りとやや発酵することで生まれる旨味が特徴です。
京番茶を含め日本茶は、日本人だけではなく、海外の方にも愛されつづけてきましたよね。日本茶を飲めばホッと一息つけることが人気の最大の要因なのかもしれませんよね。
当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。是非当店でくつろぎのひと時をお過ごしくださいませ。
皆様のご来店心よりお待ちしております。