ブログ新橋店
2017.8.19
水無月豆腐を作ってみませんか

水無月豆腐というものをご存知ですか。これは6月に食べる水無月という和菓子に姿を似せた料理です。水無月は昔の人の無病息災の願いの込められたお菓子で、縁起物です。それにあやかって料理にまで派生しました。水無月という和菓子についてそして、水無月豆腐について、本日はお話させていただきたいと思います。
水無月豆腐とは
水無月とは六月の別名で、通常は6月に食べる和菓子のことを言います。この和菓子は無病息災を祈って神事などで用いられることが多い和菓子です。これをもとに料理としたのが水無月豆腐です。
水無月と夏越の祓
水無月は「夏越祓(なごしのはらえ)」という行事に関連づいて、6月30日に食べられます。これは6月30日がちょうど一年の半分、いわば折り返し地点になることから半年間にたまった穢れなどを払い、残りの半年を無事終えられるよう祈る神事です。別名「水無月の祓い」とも呼ばれます。この神事は古くから行われており、当日には鳥居の下や境内にイネ科のチガヤという植物で大きな輪が作られます。「水無月の夏越の祓いをする人は、千歳の命のぶというなり」と唱えながら参拝者がこの輪をくぐると、夏の災厄から免れるとされているそうです。また、穢れを払う方法があり、神社から配られる紙でできた人形(ひとがた)に氏名と年齢を書いて、体を撫で、神社に収めることで穢れを払えるとされています。
上賀茂神社では人形流しが行われるそうで、この紙の人形を神職が一体ずつ小川に流して穢れを祓うそうです。
この夏越祓に水無月という和菓子が用いられます。水無月は白いういろうに小豆を乗せたもので、これを三角形に切ってあります。それぞれに理由があるそうです。室町時代には氷の節句という行事があり、6月1日に氷を食べると夏バテにならないとされていました。宮中では京都の方の氷室から氷を取り寄せてこの行事を行っていたそうです。しかし、当時氷は庶民が口にできるものではなく、氷に似せてお菓子を作り夏を乗り切ろうとしたことが水無月の始まりだそうです。
ということで氷に似せて三角形にカットされ、また小豆は悪魔祓いの意味で乗せているのだそうです。このように水無月は夏の暑さを乗り切り残り半年無事に過ごせるよう願いの込められた縁起の良いお菓子だそうです。
水無月豆腐の作り方
水無月が縁起の良いお菓子であることからなぞらえた水無月豆腐という料理があります。
それでは、水無月豆腐の作り方をご紹介したいと思います。
まずは枝豆を細かくします。枝豆は塩ゆでして柔らかく調理し、さやから出して薄皮も剥きます。その後フードプロセッサーにかけ、出汁を加えてからもう一度フードプロセッサーで細かくします。次に葛粉を用意し、出汁を少量ずつ加えて溶かします。葛粉の中に細かくなった枝豆を入れて、再度フードプロセッサーで良く混ぜます。
こうしてできたものをこし器に入れてこし、なめらかにします。その後鍋に入れて味付けをします。木べらでかき混ぜながら弱火で温めていきます。粘り気が出て、糊のような状態になったら火を止めて約10分練ります。固めるために用意した器にあらかじめ小豆を散らしておいて先ほどの種を流し入れます。その後8分ほど蒸らして、冷水で冷ましてください。冷水を使うと色がキレイに仕上がります。冷めるまで待ち、三角形に切れば出来上がりです。
このまま食べても美味しいです。温かいお椀で食べる場合は、水無月豆腐を昆布と塩を入れたお湯で温めて、じゅんさいなどを添えて盛り付けて出します。
ご興味がある方は、是非ご家庭でも挑戦してみてくださいね。
是非ご家庭でも挑戦してみてくださいね。
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