ブログ新橋店
2018.9.12
カボチャは美味しい野菜ですね。

大暑の候、皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。秋になると落ち葉を集めて、焼き芋なんていうのも良いですね。焼き芋はサツマイモのゆっくり火を通すと甘くなる性質を利用していますが、同じ性質をカボチャも持っています。カボチャはビタミン豊富で、世界でも使われる人気の緑黄色野菜です。本日は、カボチャについてお話させていただきたいと思います。
カボチャの特徴
まずはカボチャについてご説明します。カボチャは南北アメリカ大陸を原産地とするウリ科カボチャ属の果菜です。緑黄色野菜に分類されます。主に生産されている国は、ウクライナ、インド、アフリカです。カボチャにはビタミンが多く含まれており、主にはビタミンA、ビタミンC、ビタミンEを摂取できます。
カボチャの由来はポルトガル語にあるとされています。ポルトガル語ではCamboja (カンボジャ)という風にカンボジアのことを発音し、これがカボチャになったのではないかと言われています。日本の方言で、カボチャをぼうぶらと言うことがありますが、これもポルトガル語でカボチャを abóbora (アボボラ)ということから派生したのではないかと言われています。他には南瓜と漢字で表記しますが、これは中国で南瓜と書いてナングァとカボチャのことを言うからだそうです。海外から来た野菜だということが良くわかります。
英語でカボチャは pumpkin (パンプキン)とされますが、アメリカにはsquash (スクウォッシュ)と呼ばれるカボチャもあります。パンプキンは周りもオレンジ色のものに使う言葉のため、日本のカボチャはkabocha squash (カボチャ・スクウォッシュ)と呼ばれるのだそうです。
日本でも最近秋になると行われるようになってきたハロウィンですが、そのキャラクターによくオレンジ色のカボチャが使われます。これは観賞用のちょうちん(ジャック・オー・ランタン)で、カボチャの中をくりぬいて、目や口を掘り、提灯にしたものです。アメリカなどではハロウィンになるとジャック・オー・ランタンを作るのだそうです。しかし、素材となるカボチャは観賞用になっており味があまり良くなく、食べることはほとんど無いそうです。
食材としての利用
カボチャはビタミン類を豊富に含み、β―カロテンやビタミンAなど嬉しい栄養素を摂ることができます。皮は煮ると柔らかくなるので、実と皮を一緒に食べることができます。
デンプンを糖に変換する酵素を含んでいるため、貯蔵したり低温でゆっくり火を入れるとより甘さが増します。同じ特徴をサツマイモも持っています。収穫してからしばらく置いておいた方が甘くなり、一番甘くなるのは収穫後約1カ月とされており、この頃が最も食べごろです。常温でも数カ月間保存できる保存性が優れているという、野菜には珍しい特徴を持っています。ただし、この保存性の高さは、あくまでも切る前の状態において発揮するものであり、切って空気に触れてしまうと数日で腐り始めます。
甘みが強いのでお菓子を作る際にもよく用いられます。パンプキンパイやプリンなどが代表的です。
フランスではカボチャはスープにされることが多く、南の地方ではカボチャでパンを作ることもあります。アルゼンチンではくり抜いたカボチャの中にシチューを入れるのだそうです。
カボチャは実だけでなく、種を食べることもできます。種はパンプキンシードという名前で市販されていることがあります。分類としてはナッツとして扱われています。かりっと歯ごたえがあり、洋菓子やパンのトッピングに使われます。メキシコではパンプキンシードをすりつぶしてソースを作り、肉や野菜を煮込む伝統料理があり、ピピアン (pipián)というのだそうです。また、種からは食用油も取れ、パンプキンシードオイルと言います。
日本では煮物や天ぷら、お味噌汁などでよく食べられており、全世界で食べられている野菜と言えます。
当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。是非一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。
皆様のご来店心よりお待ちしております。