ブログ新橋店

2018.12.17

酉の市について

縁起熊手 酉の市

落ち葉が風に舞う季節となりました。我町の銀杏並木も美しい黄色に染まり初めました。毎年11月になると酉の日に色々な神社で酉の市が開催されます。大変賑わい、縁起熊手を始め様々な縁起物や食べ物が購入できます。本日は、この酉の市についてお話させていただきたいと思います。

 

酉の市とは

酉の市 縁起熊手

酉の市(とりのいち)は毎年11月の酉の日に開かれるお祭りです。別名、酉の祭(とりのまち)、お酉様(おとりさま)、大酉祭(おおとりまつり)などとも呼ばれています。他にも埼玉県では12月に開催され、おかめ市と呼ばれることもあります。

酉の市は関東地方を中心に鳥にちなむ神社、例えば酉の寺、鷲神社、大鳥神社などで行われる年中行事です。福を招くものを飾った縁起熊手を威勢よく売るこのお祭りは大変人気の年末の行事で、風物詩とも言えます。余談ですが似た雰囲気のもので、えびす講(えびす祭・えべっさん)という愛知県名古屋市の稲園山七寺などで行われる行事は全く別物だそうです。

鷲神社は商売繁盛や開運のご利益があるとされ、日本武尊(やまとたけるのみこと)がいらっしゃいます。鷲神社の本社は埼玉県久喜市にある鷲宮神社だと関東地方では言われています。この神社では天穂日命(アメノホヒノミコト)、武夷鳥命(タケヒナトリノミコト)、大己貴命(オホナムヂノミコト)を祀っています。日本武尊が東征での戦勝を祈ってこちらの神社を訪れたとされています。この神社から「酉の日精進」という信仰がだんだんに広まり、大酉祭が12月の初めの酉の日に行われるようになりました。

江戸時代には、大鷲神社という東京都足立区花畑にある神社が栄えており、本酉と言われていたそうです。産土神である鷲の背に乗った釈迦の花又鷲大明神に対して行う収穫祭があるのですが、これは江戸酉の市を発祥としているとされているそうです。現在は鷲神社同様に日本武尊を祀っており、こちらでは日本武尊が東征での戦勝を祝ってこちらの神社を訪れたとされています。15世紀はじめからこの神社の酉の市は始まり、開運を祈って鶏を献納し、浅草寺に祭りの後には献納された鶏を放し飼いにしたそうです。

江戸時代後期になると、酉の市が最も栄える神社は他の神社も加わり、浅草の鷲神社(おおとりじんじゃ)と酉の寺 長國寺(とりのてら ちょうこくじ)で行われた酉の市になったようです。大鷲神社も含めてこの3か所がとにかく大きな酉の市だったようです。幕末には他の大鳥神社、例えば巣鴨や雑司ヶ谷などでも酉の市が開かれるようになりました。明治時代になると、千住・勝専寺で行われていた酉の市は閉鎖されてしまったようですが、それまで江戸時代から続いている酉の市はいくつか健在で、現在でも多くの人々が訪れる人気の酉の市となっています。

浅草の鷲神社と酉の寺 長國寺で行われた酉の市はとにかく盛況だったそうです。その大きな理由は遊郭である新吉原の西側に位置し、酉の市の時には新吉原も解放され有名な酉の市へと成長したと言われています。現在でも日本一の酉の市とも言われ、熊手店約150店舗・露天約750店と多くの店が連なり、毎年70~80万人が訪れるそうです。

 

熊手守りと縁起熊手

縁起熊手 酉の市

酉の市で有名な縁起物には縁起熊手があります。縁起熊手にはおかめを始め、とにかく縁起の良いものを飾った熊手で、大きさも様々あります。また、酉の市を開く寺社は熊手守りという札や稲穂などをつけた小さな竹の熊手を授与されます。これは、かっこめという福を掃き込めるようにとの別名もついています。なぜ熊手なのかというと、もともとは近隣の農民のために農具を販売していたところに縁起物を付けたことがはじまりとされています。

縁起物には食べ物もあり、頭になって出世できるようにとの頭の芋(とうのいも)やお金持ちになるようにとの黄金餅なども販売されています。

 

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。是非一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。

 

皆様のご来店心よりお待ちしております。

 

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