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2017.10.1

重陽の節句の楽しみ方

茄子の煮びたし

重陽の節句をご存知でしょうか。誰もが聞いたことがあるような端午の節句や七夕とは違い、比較的耳にすることが少ない節句の一つなのではないでしょうか。他の季節の伝統行事と比較するとあまり知名度は高くありませんが、初秋ならではの風情を楽しめるお勧めの行事の一つです。最近では趣ある秋のイベントとして少しずつではありますが、認知度も上がってきています。本日はそんな重陽の節句についてご紹介します。

 

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重陽(ちょうよう)の節句とは

1月7日の人日の節句(七草粥の日)、3月3日の上司の節句(雛祭り)5月5日の端午の節句(菖蒲の節句)、7月7日の七夕(竹の節句)、五節句の内最後の一つである9月9日が重陽の節句と呼ばれています。ちなみにですが、重陽の節句を含む五節句は毎年の月日が固定されているため、毎年同じ日にお祝いすることが出来ます。重陽の節句は、旧暦では菊が咲く季節であることから「菊の節句」と呼ばれることもあります。またこれから来る冬の寒さに向かうため、邪気を払って長寿や無病息災などを願う慣わしがあったと言われています。重陽とは、文字通り“陽”が“重なる”という意味です。“陽”とは昔の奇数、“陰”は偶数と考えられていたことから、「奇数が重なる日」として考えられていことが由来だと言われています。それがなぜ9月9日なのかと言うと、元々陽の日は不吉であるとされていて、それを回避するために節句のお祝いがされていたそうです。そんな中、時代の流れとともに、奇数の中で一番大きな数字である9が逆に良い兆しと考えられお祝いされるように変化してきたと言われています。昔ながらの風習や考え方、どうしてその催しがあるのかなどの起源を知ると、その節句がより一層楽しめるのではないでしょうか。

 

 

重陽の節句の食べ物

重陽の節句で食べる食べ物はご存知でしょうか。なかなか馴染みがない節句なだけに少し難しいかもしれませんが、実は菊の節句と言われていることもあり、食用菊を食べます。菊はおひたしや酢の物、天ぷらなどにして食べることが出来ます。食用菊の他には、栗ご飯や秋茄子、菊酒などがあります。今回はそんな中でも、ご自宅で簡単に作ることが出来る菊のお浸しと茄子の煮びたしの作り方をご紹介します。

 

菊のお浸し

①菊の花(50~80g)の芯を残して花びらを取ります。

②鍋にお湯(1ℓ)を沸かし、酢(大さじ1)を入れます。

→酢を入れることによって、菊の花の色を綺麗に仕上げることが出来きます。

③お湯が沸いたら、①の花びらを入れ約30秒ゆっくり箸で混ぜながら茹でます。

④③をザルに上げて、お湯を切ります。

⑤ボウルに氷水を入れて、そこに湯切りした菊を入れ冷まします。

⑥完全に熱が取れたら、水気を切って盛り付けて醤油をかけたら完成です。

 

茄子の煮びたし

①茄子を縦半分に切って切れ目を入れます。

②切った茄子を水につけて灰汁抜きをします。

③フライパンに油をひいて、茄子を皮の面からじっくり焼きます。

④茄子に焼き色がついたら、だし汁(100㏄)、醤油(大さじ1)、みりん(大さじ1)を入れます。

⑤蓋をして約10分、煮ます。

⑥お好みで刻みネギや、すりおろし生姜をのせて食べると非常に美味しくいただけます。

 

重陽の節句は不老長寿を願う行事でもありますので、日頃の感謝の意味も込めおじいちゃん・おばあちゃんに美味しい菊料理や茄子の煮びたし、栗ご飯などをふるまってみてはいかがでしょうか。

 

茄子の煮びたし

 

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。是非一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。

皆様のご来店心よりお待ちしております。

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