ブログ新橋店
2021.6.10
韓国の冷麺と日本の冷麺

韓国料理店や焼肉店で夏の人気メニューの「冷麺」。
焼き肉の後には、冷たくピリ辛の強いコシのある麺で締めるという方も多いのではないでしょうか?
本日は、韓国の冷麺と日本の冷麺の違いや特徴などについてお話させていただきます。
韓国の冷麺
暑い夏にぴったりの「冷麺」は、朝鮮半島由来の冷製麺料理です。
もともとは、寒い冬に暖かいオンドル部屋の中で食べる料理だったそうですが、現在の韓国では夏の食べ物となっているそうです。
韓国冷麺は、大きく分けて2種類あります。
韓国冷麺は、そば粉を主原料としていますが、平壌(ピョンヤン)冷麺と咸興(ハムフン)冷麺で、麺の原料や汁や辛さ、具材などの違いがあります。
◎平壌冷麺
平壌冷麺は、そば粉と緑豆の緑豆粉を原料にしています。
太くて黒っぽく、柔らかいめの麺です。
固く締めた太麺の上に、味付けした肉類・ゆで卵・キムチ・錦糸卵・梨などがのせられています。
透明で淡泊な冷たいスープは、お肉からの出汁と、酸味のある大根の水キムチの汁を混ぜて作られています。
カラシと酢、キムチを加えて自分の好みの味に調整しながら食べるそうです。
◎咸興冷麺
咸興冷麺は、そば粉を主原料にトウモロコシやジャガイモ、サツマイモなどのデンプンを原料にしています。
細くて白っぽくコシの強い噛み切りにくい麺です。
コチュジャンをベースとした赤くて辛いタレで和えてあり、混ぜダレを添えて食べるのがポイントです。
スープがないのが特徴で、まぜそばのようにしてタレを絡ませて食べます。
真っ赤な薬味は見た目より辛さは控えめですが、お店によっては激辛の冷麺もありますので注意が必要です。
具としてエイなどの刺身が、のっている場合もあります。
日本の冷麺
初めて日本に登場したのは1939(昭和14)年、平壌出身の韓国人が神戸市に「元祖 平壌冷麺屋」を開業。
その後冷麺は日本中に広まり、現在は日本の焼肉店では定番のメニューになっています。
日本で人気になった韓国冷麺は、日本人の口に合うように味が徐々に各地でアレンジされてきました。
特に有名なのは、岩手県盛岡市の盛岡冷麺です。
◎盛岡冷麺
盛岡冷麺は、小麦粉とじゃがいものデンプンを原料にしています。
半透明のやや太めの麺で、つるつるとした舌触りと、強いコシが特徴です。
スープは、牛骨や上質の牛肉、鶏ガラなどをベースに、脂分が少なくすっきりしながら深いコクがあります。
添えられたキムチからの色で赤みを帯びた色となっていることが多くあります。
店によっては、トッピングとして、イカや梨など果物を乗せています。
昔は、麺のコシの強さから「ゴムのような麺」と言われる時期があったそうですが、その後にアレンジされていき、コシは強く、ツルッとした喉ごしが良さが特徴になっています。
韓国と日本の冷麺は、麺の主原料が違うため見た目や食感、風味が違います。
それぞれの美味しさがありますので、その時の気分、お好みで召し上がって下さい。
当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。
ぜひ一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。
皆様のご来店心よりお待ちしております。
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