ブログ新橋店

2017.2.2

1月の草花の力強い姿

ここ数日は寒さも緩み、穏やかな新春らしさが戻りつつあります。草花も久々の陽気を楽しんでいることでしょう。厳しい寒さと冷たい風にさらされ、耐え続けてきたからこそこの太陽の暖かさは格別ではないでしょうか。
草と言えば、雑草魂という言葉がありますがこれは人間を、環境が悪くても枯れにくい雑草に喩えた言葉で、辛く苦しいことがあっても負けずに立ち上がりまたがんばろうという意味です。
とても心に響く素晴らしい言葉で私も好きな言葉です。
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さて今回はそんな1月の草花についてお話させて頂きたいと思います。

1月の草花について

花の効果

実はこんな寒い冬にも咲く花あるのをご存じでしょうか。確かに1月は寒さが厳しく、乾燥もしているため過酷な環境と言えます。しかし、1月に咲く花はそんな環境の中でも力強くきれいな花を咲かせてくれます。そういった1月に咲く花の種類は意外とあります。色の鮮やかなものも多く、寒い冬だからこそ、色鮮やかな花で気持ちは明るく過ごしたいですよね。庭先や家の中に飾ることで様々な効果があるそうです。例えば、部屋に花や植物を置くと、その蒸散効果で自然の加湿器になるとか、気分が落ち込んでいるときにはリフレッシュ効果、ストレスを感じているときにはリラックスさせる効果もあると言われています。これは、花の香りと色が関係しているそうです。花屋さんに行くと心が和むような気がするのは私だけではないと思います。

ではそんな素敵な効果のある花で、1月に咲く花をご紹介させていただきます。

 

福寿草

まずは、福寿草です。1月から3月くらいまで咲いていて、春を告げてくれる花の代表的なものですね。福寿草の名前の通り花言葉は幸せを招く、永久の幸福などがあります。黄色い花がとてもきれいですよね。しかし、地面から芽が出て間もない頃はフキノトウと間違えやすい為誤って食べてしまうこともあり注意が必要です。

 

次は梅です。梅も福寿草と同じくらいの時期に咲きます。白や赤、ピンクの花を咲かせますね。花言葉は忍耐、高潔、忠実などがあります。ちなみに現在の花見と言えば桜ですが、奈良時代以前は花見と言ったら梅だったようですよ。また、学問の神様で知られる菅原道真がこよなく愛したとされています。梅は道真とその神格化である学問の神天神のシンボルとしても使用されています。

 

蝋梅(ろうばい)

あとは蝋梅(ろうばい)です。蝋梅は1月から2月くらいまでの期間で咲きます。花の中心部が暗紫色で、その周囲が黄色なのが特徴で、花言葉がゆかしさと慈しさです。これはまだ花の少ない冬期に、そっと黄色い花を咲かせる蝋梅のひかえめで奥ゆかしい姿にちなむともいわれます。特にいい香りがする蝋梅は、高貴な香りとされ香水や化粧品などにも使われています。また、薬効もあり花屋つぼみから抽出した蝋梅油は火傷、解熱、鎮痛、咳止めの効果があると言われています。

 

セリ

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ここまでは1月の花についてお話ししてきましたが次は、1月の草についても触れてみたいと思います。まずは七草粥にも使われるセリですね。独特の香りがあり、嗜好性もよくビタミンも豊富な野草ですし、天ぷらにしてもおいしいですよね。
こちらも七草のひとつであるナズナは、白くて小さな花をたくさん咲かせます。ペンペン草の名前でも有名ですよね。

 

様々な草や花が冬の寒さが厳しい1月でも多くの草花が懸命に育っています。冬景色に映える美しい色の花を咲かせるものや、ひかえめながらもしっかりとした個性をもっているものがありますね。この姿は料理の道においてもとても参考になります。
時には人の心を和ませたり、時には強く自分を主張できる冬の草花を彷彿させるような素晴らしい料理をお出しできるよう私も日々精進していきたいと思います。

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