ブログ新橋店
2022.1.31
冬はやっぱり寒鰤(ぶり)
天然鰤の旬の季節は、冬です。
12~2月の時期、天然の大物の鰤はたっぷりと脂を蓄え南下してきます。
この時期の鰤は、「寒鰤」といい、一年でもっとも美味しいと言われています。
本日は、寒鰤についてお話をさせていただきます。
寒鰤の美味しさ
冬が旬の天然の鰤は、一年でもっとも美味しいと言われています。
「寒鰤」と呼ばれているこの時期の鰤は、通常期の鰤とはまるで別物です。
天然の鰤は、冬を迎える前に冬を越えるためと産卵に備えて、えさを活発に食べてでっぷりと丸味を帯びた体型です。
通常期の鰤がスラッとした姿でお腹の部分だけ軽くサシが入っているのに対して、寒鰤は背中までサシが回っています。
鰤にも産地ブランドがありますが、寒鰤と鰤の違いは、漁獲場所による違いではなく、単純に水揚げされる時期によるものです。産地としては、氷見、能登、佐渡が有名です。
寒鰤は、うま味がたっぷりで脂がのっているにもかかわらず、その身は締っていてぶりんぶりんしています。
この身の締まり具合が、食べたときの口当たりを心地良くしてくれます。
これが、天然寒鰤の特徴で冬にしか味わえない脂と旨味のバランスが絶品の美味しさです。
また、鰤は「あぶら」という言葉が語源とも言われるほどで「あぶら」が「ぶら」へ、さらに「ぶり」となったという説があります。
ブリは「アブラ」という言葉が語源とも言われており、体脂肪率15%以上で極上とされ、なかには20%強にも達す寒鰤もあるほどです。
寒鰤の美味しい食べ方
寒鰤は、素材の味そのものを楽しめる刺身でも美味しいですが、色々の料理でも楽しむことができるのも魅力です。
和風なら寿司種、塩焼き、照り焼き、煮つけ、西京漬け、汁の実など。
洋風でも、カルパッチョ、マリネ、サラダ、パスタなど、どんな食べ方でも馴染みが良いですね。
中でも、さっと鍋にくぐらせて食べる「鰤しゃぶ」はおすすめの食べ方です。
一度昆布ダシにくぐらせることで脂が適度に抜け、半生の鰤を口に頬張れば、鰤の甘い脂がとろ~っと溶けてきてうま味が引き立ちます。
鰤しゃぶは、火を通しすぎると脂が抜けてしまいますので、1枚ずつ鍋に入れて2~3回しゃぶしゃぶして、表面が白っぽくなり、中がほんのりピンクの霜降り状態の時に召し上がってください。
これが一番美味しいタイミングです。
鰤しゃぶは、お酒がぐいぐいすすむ一品です。
甘みの強い鰤には、辛口の日本酒が良く合います!
当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。
ぜひ一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。
皆様のご来店、心よりお待ちしております。